障がい者の雇用と社会参加(大宮工機の取り組み)

平成30年8月29日、南風原町役場庁会議室で「第7回ちむぐくるプラン住民会議」が行われた。

住民会議は、南風原町まちづくり基本条例に基づいて公募等による町民、町役場職員、町社会福祉協議会職員など約20名で構成され、町民の視点による福祉課題などの解決方法等の検討を行うもので、今回は、町役場と町社協が共同で開催した。

テーマは「障がい者の雇用と社会参加」と題して、大宮工機(以下「同社」)の宮城光秀専務の講話が行われた。

同社は創業38年目で、建設現場で使用する機械・器具・仮設商品等の総合レンタル業を行っている。2009年6月から障害福祉サービス就労継続支援B型事業所であるワークプラザ南風の利用者の就労受け入れを開始し、2011年には障がい者雇用を開始。能力に合わせて作業を進められる環境づくりを行っている。

障がい者を雇用するにあたり、負担は減らし能力を引き出せるよう、一連の作業をより細分化する・勤務時間を調整するなどの、様々な工夫も行っている。また、そうすることで一般社員の労働環境も見直すきっかけとなったとのこと。

宮城専務(左)と小橋川さん(右)

宮城専務は「社会福祉法人育成福祉会ワークプラザ南風さんと連携をとることで『障害』を『特性・個性』ととらえることができている。今後も、なくてはならない戦力だ」と話した。

障がい者雇用として同社に採用された小橋川さんは「仕事のやりがいは、機械がきれいになること。社員が優しく接して作業を教えてくれるので仕事が続けられている」と笑顔でインタビューに答えた。

参加者からは「企業が前向きに取り組んでいる話が聞けてよかった。このような企業が増えてほしい」との声があった。