夏休み子どもたちの居場所づくり(八重瀬町富盛地区の取り組み)

八重瀬町富盛地区では、夏休み期間を利用し、学習支援や昔遊びを通した仲間づくりを目的に子どもたちの居場所づくりが行われた。

この活動は地域のボランティアが企画・運営し、公民館を拠点に小学校1年生から6年生を中心に毎週月曜日は学習支援として夏休みの課題に取り組み、金曜日はお手玉やかるたを使った昔遊び等が行われていた。

ボランティアとして運営に携わっている主任児童委員の野原規子さんは、これまでも子供たちの居場所づくりをしたいと考えていたところ、町社協より「社会的孤立対策モデル事業」の事業説明を受け、活動の開始を決めた。

活動を始めるにあたっては、近所を1件1件訪問してボランティアを募り、今回15名のボランティアとともに活動を始めた。

野原さんからは「この活動を通して、地域と町社協が繋がりを持つことができるようになった。子供たちが『楽しい』言ってくれたときにやりがいと喜びを感じます」との話があった。

学習支援の様子

また、普段から絵本の読み聞かせや家庭科クラブ等の活動にも携わっている子ども会スタッフの新里絵里奈さんは「この活動を通して、親同士・子ども同士、学校区を越えた交流ができている」と話す。今後は「未就学児のいる家庭との交流の場にもしたい。また配食サービスを通して高齢者と子ども達が交流できる活動もしたいです」と展望を語った。

その他のボランティアからは「学習支援の中でも勉強だけではなく、あいさつやルールを守るなどの生活マナーも子ども達に教えるよう意識している」「子どもの居場所づくりだけではなく、高齢者の居場所づくりや地域包括センターとの連携についても考えていく必要がある」との話もあった。

かるた遊びを楽しむ子ども達

平成30年度4月に、県社協より社会的孤立対策モデル事業(以下「本事業」)のモデル指定を受けた八重瀬町社会福祉協議会(金城榮幸会長)は事業の一環としてこの活動の運営支援を行った。町社協職員は「本事業を通して自治会独自の活動のきっかけづくりを地域と協働して行うことができた。今後もこの取り組みを継続するために、地域との協働のほか学校などの教育機関とも連携していけるように働きかけたい」とのことであった。