地域再発見!住み良い嘉手苅にしよう(西原町嘉手苅地区)

地図上で場所を確認する子ども達

西原町にある嘉手苅自治会では、夏休み期間を活用し「町歩き」が開催され、子ども会や放課後児童クラブ、地域の福祉事業所職員約60名が参加した。

この催しは「住み慣れた嘉手苅地区を車椅子を使用し、児童からお年寄りまで一緒に歩いて回り、危険個所や防犯上の注意点を確認し共有するとともに、お互いの顔を知り地域住民のつながりを深めること」を目的に開催したもの。

「地域再発見!住み良い嘉手苅にしよう」をテーマに、西原東小学校区において行われ、通学路の危険な場所や防犯に焦点を当てて町歩きが始まった。

子ども達は地図を片手に、祖慶聖子自治会長による危険な場所の説明や注意点、安全に歩くためのアドバイスを聞きながら、目印となるシールを地図上に貼って確認を行った。

また、西原町内にある福祉事業所の職員の協力を得ながら、車椅子体験やアイマスク体験も同時に行われ、子ども達の安全に寄与するため「太陽の家」の指定を受けている地域の販売店や銀行などの店頭で休憩を挟みながら、約1時間の町まわりを終えた。

アイマスク体験

休憩後には、小学校高学年の子ども達を中心に、公民館で安全マップ作りの仕上げが行われた。

簡易的に地図を描いた大きな紙に、付箋紙で危険な場所や何かあった時に助けを求める「太陽の家」などを記録していった。

参加した子供達からは「普段の通学時には気付かなかった危険な場所に気づけた。今後は、危険な場所には気を付けたい」「『太陽の家』を初めて知った。何かあったら助けてくれると聞いて安心した」などの感想があった。

主催した嘉手苅自治会の祖慶聖子自治会長は「はじめは、個人的に家庭で行うつもりだったが、西原町地域包括支援センターの協力もあり地域で行うことができた。子ども達と地域の大人とがお互いを知る良い機会になったと思う」と活動の成果を語った。

企画を行った西原町地域包括支援センターの大城めぐみさんは「『地域包括ケアシステム』の中でも、高齢者だけにとどまらず地域の方と繋がる必要があると思った。今回、子ども達と知り合えたことも大切なことで、今後は子ども達の視点からもケアシステムを考えていきたい」と抱負を述べた。

マップづくりの様子

西原町社会福祉協議会からは、車椅子やアイマスクの貸し出し、見守りスタッフとしての協力があり「地域との繋がりが大切であることを再確認できた。これからも協力していきたい」とコメントがあった。