THANKS(サンクス)運動 県民福祉講演会を開催

平成31年3月8日、「地域の人々が明るいネットワークを築き支え合う社会」を目指すTHANKS(サンクス)運動の一環として、県総合福祉センターでTHANKS(サンクス)運動県民福祉講演会(主催:THANKS(サンクス)運動推進会議・沖縄県社会福祉協議会、後援:沖縄県)が開催され、一般県民や民生委員児童委員、福祉関係団体及び行政関係者等約160名が参加した。

初めに、西原町社会福祉協議会の玉城十七美地域福祉係長と西原町呉屋自治会の呉屋弘子自治会長から、「社会的孤立対策モデル事業(西原町社協)の取り組みについて」と題して活動紹介があった。

町社協では、中学校圏域にコミュニティソーシャルワーカーを2名配置し、町内を5地区に分け、それぞれに地区ワーカーを配置し、町社協が運営する地域包括支援センターとも連携を図るなどをして、地域課題を町社協全体で把握・対応している。事例発表では、自治会や民生委員、見守り協定締結企業等との連携した重層的な支援の報告があった。

続いて、西原町呉屋自治から「さわふじ女性の会」において毎週1回行われているがんじゅう体操をとおした高齢者女性の引きこもり対策に関する実践活動や、地域の課題を話し合う「支え合い委員会」における高齢者・障害者の世帯を地図上で色付けをする福祉マップの作成活動等の紹介があり、「地域住民が孤立しない・させない地域づくり」に取り組んでいるとの報告があった。

次に、若狭公民館の宮城潤館長より「全ての人に開かれた地域社会へ」と題して講話があった。

講演する宮城潤館長

同公民館では、関係団体とコラボレーションを行い実施された在住外国人との交流会「ハッピーネパールめんそーれ沖縄!」や子供や保護者向けの取り組みである「防災紙芝居」など、様々な取り組みが紹介された。

その中で宮城館長は「地域の中にコミュニティをたくさん作り、それらが緩やかに繋がっていくことで全体のセーフティネットが構築される。また、課題に対してユニークな取り組みとなるよう心掛けている」と説明した。

このような活動を行っていく中で、同公民館は2018年文部科学省の第70回優良公民館表彰で最優秀館に選ばれている。

会場からは「地域住民主体の課題解決に向けて参考になった」「楽しみながらの居場所づくりが必要だと感じた」等の声があった。