3年間の学習成果を地域の皆さんへ(南部工業高等学校の取り組み)

平成31年1月、南部工業高等学校(宮城哲夫校長)機械科の生徒から、富盛自治会(八重瀬町)へ生徒らが製作したレジャーテーブル2台が寄贈された。

昨年の夏、台風で壊れた他公民館の椅子の修理を八重瀬町社会福祉協議会から依頼を受け、修理したことをきっかけに、更なる地域貢献をしたいとの思いで、4月から11月にかけて同校の生徒9名が、課題研究として「地域の方々へ貢献するためのものづくり」をテーマにレジャーテーブルを製作した。

県社協から「社会的孤立対策モデル事業」の指定を受けている町社協は、同事業の一環として地域福祉活動のモデル認証をしている富盛自治会から「今後、地域の方々の集いの場をつくるために活用したい」との要望があったことから、学校側と相談したところ、同自治会に寄贈されることが決まった。

野原邦男自治会長からは「生徒の皆さんの気持ちがとても嬉しい。あったかい気持ちになった。これからも地域貢献の心を持って活動してほしい」と述べた。

作品を製作した生徒からは「地域の方々に喜んでもらえて嬉しい。卒業後も、協力できることはしていきたい」との感想があった。

地域の皆さんと記念写真

同校の機械科就職担当の長濱隆史教諭は「この経験と成果を活かして、地域でも活躍できるようになってほしい」と述べ、與那嶺義一教頭は「地域のニーズを知り、生徒の知識と技術を活かした地域貢献を今後も行っていきたい」と抱負を語られた。

町社協の職員は「学校と地域が繋がるきっかけづくりができてよかった。これからも地域力が高まるよう支援していく」と述べた。

生徒の作品は、富盛農村公園と八重瀬岳ハンタ公園に設置される。