第1回にしはら地域福祉実践シンポジウム(西原町社会福祉協議会)

西原町社会福祉協議会(大城幸哉会長)は、平成30年11月28日、西原町民交流センターさわふじ未来ホールにて「第1回にしはら地域福祉実践シンポジウム」を開催した。

今回、「わが事のように支え合う地域をつくろう!」「自助・互助・共助が活きるコミュニティづくりをしよう!」をスローガンに、先駆的な活動をしている町内の5自治会の実践発表が行われた。

幸地ハイツ自治会は、高齢化率が高いため、高齢者を対象とした見守り活動や防犯パトロールを行っている。また、懸念される課題を住民自らが問題解決を図る取り組みを行っているとの報告があった。

発表を行う活動実践者

上原自治会では、定期的なマップ作りを実践することで、きめ細やかな見守り活動を展開。子どもから高齢者が笑顔であふれる地域づくりを心掛けているとのこと。また「マップ作りを通して、包括支援センターや町社協をはじめとする関係機関と情報共有することで、見守り活動が充実している」との報告であった。

小橋川自治会では、朝のラジオ体操を通じて健康づくりと見守り活動を実践している。また公民館を開放し住民のよろず相談の受け付け対応も行っており、高齢者や子どもの身近な居場所となっているとのこと。

我謝自治会では、退職教員の協力を得て夏休み期間中に地域の子ども達の学習支援を行った結果、「子どもたちの居場所づくりができた」「地域の子ども達を知ることができ、挨拶や声掛けができるようになった」との報告があった。

小波津団地自治会では、2年前から『高齢者等行方不明者発見連絡網』を作成しており、高齢になっても見守りがあるから安心して散歩ができる地域を目指して活動を展開している。

コメントをする上地武昭教授

コメンテーターを務めた沖縄大学人文学部福祉文化学科の上地武昭教授は「公民館を活用してこのような地域福祉活動の実践発表の場をつくり、住民同士でも学ぶことが大切だ」と述べた。