県内の取り組み事例4 読谷村・大木ふれあい市

P1340515読谷村字大木では、地域のボランティアによる「大木ふれあい市」が毎週開催され、地域の憩いの場として定着している。

ふれあい市では運営をサポートするボランティア約20名がジューシー・天ぷら・ソーメンチャンプルー等の惣菜を手作りしているほか、スタッフが自宅で作ってきたお菓子等を持ち寄って販売している。

活動が始まったのは10年前、当初はガレージを再利用し、高齢者の憩いの場を作ろうとスタートした。その後、着々と地域の人々とつながり、現在では毎週水曜日の10時~14時と土曜日の15時~17時に開催している。

ふれあい市では、高齢者もモヤシのひげ取りや、島らっきょうの皮むき等の手伝い、自宅で採れた野菜や果物を提供するなど自分の出来ることで貢献している。また、ふれあい市まで来られない方には商品の訪問販売を行っているほか、顔を出さない方がいれば電話連絡や訪問をして安否を確認する等、地域の見守り役にもなっている。

代表の牧門澄子氏は元気のない高齢者に声かけをした際、まともな食事が出来ていないことを知り「食の大事さを実感した」と話す。食を通じた地域のつながりの輪は、朝のラジオ体操の時に味噌汁を提供して朝食の大切さを子どもたちに伝えるなど、広がりを見せている。

ボランティアからは「楽しくてやめられない」「損したとは思わない」との声が聞かれ、牧門代表と一緒に地域を支える心強い味方となっている。

村社協職員は「ふれあい市ではたくさんの交流があり、地域の情報を得る場所になっている。」と話し、ふれあい市の意義を強調した。