「FMぎのわん」の取り組み(宜野湾市)

 平成26年5月に設立されたFMぎのわんは、宜野湾市内から西海岸が見渡せる環境に拠点をおいて放送活動を行っている。

FMぎのわん

 音楽や教育、エンターテイメント、時には野外から中継を行うなど、多彩な番組を毎日放送しており、近年、防災活動にも力を入れている。

 数年前に立ち上げた防災番組に、宜野湾市社会福祉協議会の職員が出演した事をきっかけに、市社協との連携が始まった。

 これまで、地域福祉活動について話し合う「地域づくり塾」への参加、そして、市社協との地域住民との共同企画「広報人材育成プロジェクト」も手掛けてきた。

 このような地域福祉活動への取り組みを通して、「これまでは自治会活動や地域福祉活動に会社として参加はなかったが、市社協や地域住民と連携をとることで、地域の自治会や民生委員と繋がり、地域住民と信頼関係が築けたことが成果としてあげられる」と、代表取締役の山内一郎氏は述べた。 

代表取締役 山内一郎氏

阪神大震災時の教訓も意識して活動しており、「『防災』と『地域づくり』は、切っても切り離せない」と考え、台風時には、24時間体制で1時間ごとに地域情報を発信するなど、防災・減災活動に貢献しており、災害時におけるコミュニティーラジオの役割については、「地域情報を伝える事が大切だ」とも語った。

 FMぎのわんを利用する方からは「ラジオの電波だけでの放送ではなく、ユーチューブでの情報発信もある事から、いい情報ツールになっている。FMぎのわんからの情報で、様々な地域のイベントや情報を知る事ができている」という声があったとのこと。

 山内氏は活動をしていく中で、「もっと地域の方々へ番組を聞いてもらえるようになることが課題の一つである。これからも地域福祉活動に参加し、地域に根差す会社となれるよう精進していきたい」と抱負を語られた。