地域相談窓口の活動成果(今帰仁村)

今帰仁村社会福祉協議会(田港朝茂会長)は、独自事業として「なきじん結ネットワーク事業(社会的孤立対策事業)」を展開している。

同社協では、誰もが安心して暮らせる地域づくりに向け、連携・協働できるネットワークを構築し、地域ぐるみで課題解決を図れるよう、平成28年度から「地域相談窓口」を村内全19字に設置している。

仲尾次地区は、毎月1回、公民館に相談窓口を設置している。

民生委員 片岡俊也さん

普段から区長や書記の方が気になる世帯の訪問活動を行っていることから、地域相談窓口の開設日は地域窓口相談員との情報交換の場ともなっている。

3年間活動を継続して感じている効果としては「公的支援に漏れてしまっている方々をどう支えていくかという視点が醸成されつつある」とのこと。

地域相談窓口で相談を受け付け、対応をしている民生委員の片岡俊也さんは、「活動を継続してきたことで、地域の方々のサポートができるようになった。今後は、福祉制度を区民が理解し活用できるようアプローチしていきたい」と抱負を語った。

根路銘弘美区長

平敷地区では、毎月、字費徴収日に合わせて地域相談窓口を開設している。

活動を継続した成果には「村社協との繋がりができ、個人の相談を地域活動に繋げたり、個人情報を教えてもらえることもあるくらい信頼関係が構築されている」があげられた。

根路銘弘美区長は「近所同士で声掛けがあると、活動をしてい

て良かったと感じる。今後も、見守り活動や地域相談窓口を継続していきたい」と述べた。

また、2つの地区が合併してできた諸志地区も、毎月1回、地域相談窓口活動を行っており、同郷会を結成し、交流会や情報交換の場としても活用しているとのこと。

大城豊昭区長と、相談員の酒井ひろ子さんは「地域相談窓口は、村社協と話し合いながら取り組めるところがよい所」と感想を述べた。