南風原町神里地区の取り組み

南風原町社会福祉協議会(前川義美会長)は、県社協から「社会的孤立対策モデル事業」のモデル指定を受けている。

南風原町内の神里地区(人口840名、約320世帯)では、地域づくりを推進していくために平成29年に「地域づくり推進委員会」(会長:赤嶺一男神里区区長)を設置した。同委員会は地区内の民生委員や福祉協力員、PTA代表等で構成されている。

また、同じ平成29年に町社協から地域福祉活動のモデル指定を受けており、自治会加入率が98%と非常に高いことが特徴である。

現在の推進委員会メンバーの福祉協力員(※)が「平成29年度全国校区・小地域福祉活動サミット」に参加したことをきっかけとして、地域福祉を意識した活動を始めた。高齢者の居場所づくりを中心に、子ども達と交流できる3世代交流を計画・実施している。

高齢者の居場所づくり「ゆんたく広場」は、神里構造改善センターで週2回のカラオケ活動を行うとともに、夏休みにはそうめん流しやクラフトボールづくり・グランドゴルフ等3世代の交流を行った。

また、見守り活動として、気になる世帯等を把握するための福祉マップづくりに取り組み、住民の地域福祉への意識向上を図っている。

3世代交流の様子

同推進委員会会長の赤嶺一男さんは「地域福祉の意識を高められる活動にしていきたい」と抱負を述べ、神里自治会書記の新垣朋子さんは「自分の子どもの頃の住民同士が支え合っていた経験を、今の子ども達にも経験させたい」との想いを語った。

推進委員会のメンバーで福祉協力員の赤嶺一子さんは「メンバーを増やして活動やコミュニティを広げていきたい」と推進委員会への期待を述べた。

(※)福祉協力員=民生委員に協力するため、町社協会長が委嘱