社会福祉法人のチャレンジ ~新たな社会福祉法人像の構築
総集編
本シリーズは、03年11月号より連載を開始し、これまで県内12の社会福祉法人(施設)の地域貢献事業の実践を紹介してきました。
三位一体の改革や地方分権が進められる中で、地方自治体の裁量が強化され、その地域の実情に応じた福祉施策や公費投入が求められています。このような状況の下、社会福祉法人は民間社会福祉事業の主たる担い手としての役割を果たし、高い公益性に基づいた事業を積極的に展開することで、法人の存在意義を地域社会に理解してもらう取り組みが求められています。
地域には、潜在的な福祉ニーズや、既存の制度では対応できないニーズが多数存在します。これらに対し、社会福祉法人がこれまで培ってきた専門性やノウハウを最大限活用し、対応することで、地域福祉の推進を図ることが期待されています。こうした地域貢献事業が県内全ての法人が実践する広がりになればとの想いから連載がスタートしました。
これまで紹介した実践の中で特徴的な点は3つあります。
1つが、地域の福祉ニーズをしっかりと把握し、制度がない場合は自分たちで創り出していこうという姿勢です。
2つめに、その実践は自法人(施設)内で完結することなく、地域住民、他機関、企業といった周りにある社会資源をうまく巻き込みながら、信頼関係を醸成させていることです。
3つ目に、法人のもつ専門性を地域に還元していくといった「地域の福祉力」を育てる取り組みであることが挙げられます。
これらの取り組みは、社会福祉法人・施設が地域との共生を目指すという地域社会に対するメッセージであり、今後、地方分権が進む流れの中で法人に求められる役割と期待が高まってくることを示唆しているといえるのではないでしょうか。
このシリーズで紹介した法人のチャレンジ(一部)

福)与勝福祉会
津堅島におけるサテライト型デイサービス「津堅いこいの家事業」
高齢化率38%の津堅島において、民家を改修しサテライト型デイサービスを実施。
高齢になってもずっと生まれた島で暮らし続けたい!という住民の願いを受け止め、法人として出来る限りの支援を行うという姿勢が浮き彫りになりました。
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福)名護学院
「障害者就業・生活支援センター事業」
障害を持つ方々の就労と地域生活を両面から支援する。
一人ひとりの特性に沿った就労や生活の支援を実施する中で、社会福祉法人だけではなく地域の様々な社会資源(教育機関・医療・地元の企業等)とのネットワークを構築し、障害を持つ方のライフステージを通した総合的な支援体制の構築を図っています。
(当時の記事を見る)

福)松籟会
在宅老人夜間巡回(ナイトパトロール)福祉サービス事業
施設職員と地域ボランティア(福祉隣り組)が、市内遠隔地・山村地域に住む独居老人等を夜間巡回訪問し、安否確認等を行う。高齢者世帯の夜間の見守り活動を実施。
地域の潜在能力を引き出し、地域の福祉力を高めるための施設の関わり方が見えました。
(当時の記事を見る)
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福祉情報おきなわVol.106(2006.3.1) |
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