【報告】社協中堅職員宿泊研修・中堅’sキャンプ2018 in 南城

「社協中堅職員宿泊研修・中堅’sキャンプ2018 in 南城」報告 ~社協中堅職員に求められる基本姿勢を学び、未来を拓く~

沖縄県市町村社会福祉協議会連絡協議会(県社連)と県社協では、3月6日と7日の両日、「社協中堅職員宿泊研修・中堅’sキャンプ2018 in 南城」を開催した。この研修は、社協中堅職員に求められる基本姿勢や役割を理解し、これからの社協の中心を担っていく職員としての自覚や目標を持つことを目的に開催したもので、採用から概ね10年以上の職員を対象としている。13市町村社協から17名が参加した。

初日は、開講式の後、Ejissanキャリア研究所の江尻育弘氏を講師に招き、「承認カードを用いたカードワーク」を中心とした講義と演習が行われた。この中で江尻氏は、「部下の自己肯定感を満たすには『承認』してあげることが有効」と述べ、ほめることと承認することの違いとして「承認は、より具体的な行動や結果といった事実に着目して認めること」と解説した。そして、承認カードを用いての自身の承認力の確認を行ったほか、ロールプレイイングで部下役と上司役に分かれての承認の演習を行った。参加した職員からは「職場に持ち帰ってすぐに実践したい。他の職員にも体験してもらいたい」などの感想が聞かれた。
続いて、八重瀬町社会福祉協議会の石川健事務局長が講師を務め、「中堅社協マンへのメッセージ~私の経験を踏まえて~」と題した講話があった。この中で石川事務局長は、旧東風平町社協に採用されてから現在に至るまでを振り返りながら、「責任とプライドをもって仕事をするべし」などのメッセージを送った。時折ユーモアを織り交ぜながら、社協や後輩職員への愛情あふれる講話に、参加した職員は熱心に耳を傾けていた。
2日目は、県社協の進行による「社協が目指す将来像&中堅職員が目指す職員像」と題しての研究協議を行った。とりわけ「社協(職場)における人材育成をどう進めていくか」に焦点を絞り、グループワークを行った。現状と課題を洗い出して具体的な取り組み内容の検討を行った後、「取組み方針」を定めるワークを行った。そして、取り組みを進めることで期待される効果を書き出した。一連のワークは、職場において課題解決を図るための模擬会議を体験する狙いもあり、参加者は自身の体験なども交えながら積極的に協議を行った。
2日間の宿泊研修を通じて、県内の新任中堅職員が共に学び、交流し、悩みや目標を共有でき、研修後のアンケートでは、「職員同士のつながりが持てて良かった」、「社協マンとしての意識を高められるよう自身を見直したい」といった感想が寄せられた。