「社協新任職員宿泊研修・ルーキーズキャンプ2016」報告

「社協新任職員宿泊研修・ルーキーズキャンプ2016」報告

沖縄県市町村社会福祉協議会連絡協議会(県社連)と県社協では、7月12日と13日の2日間、金武町にある「ネイチャーみらい館」を会場に「社協新任職員宿泊研修・ルーキーズキャンプ2016」を開催した。この研修は、社協の基本的な役割や機能を理解し、専門性をもったプロとしての第一歩を踏み出すとともに、県内社協の職員同士のつながりを育むことを目的に開催したもので、採用から概ね3年以内の新任職員を対象としている。県・市町村社協合わせて15社協から25名が参加した。

初日は、自己紹介を兼ねたアイスブレイクの実践からスタートし、社協の組織・事業・財政に関する基本的知識を学ぶ講義が行われた。

shaberi続いて、県内の市町村社協の第一線で活躍する先輩職員4名がパネリストとなってのパネルディスカッションを行った。この中で、先輩職員から社協業務の魅力ややりがいについて語られ、新任職員からの「何を意識して仕事に取り組んでいるか」などの質問に対して意見が交わされた。

IMG_0714二日目は、「私たちが目指す社協職員像と3年後の自分への3つの約束」と題した演習が行われた。はじめに、受講生でペアをつくり、相互のインタビューの中から「どのような職員になりたいのか」というイメージを引き出した。そして、「理想像に近づくために何をすべきか」をカードに書き出し、「難易度」「時間」の2つの軸のグラフ上に配置するワークを行った。最後にワークで「見える化」された課題を踏まえ、3年後の自分に対して3つの約束を書いて全体で発表・共有を行った。

最終の講義では、かみざと社会福祉研究所の主宰の神里博武 氏が演台に立ち、沖社協、南風原町社協の職員を務めた自身の体験を振り返りながら、社協職員として大事にすべき姿勢や視点について語った。この中で「社協職員は感性を大事に、そして職員一人ひとりがコミュニティソーシャルワークの専門家としての意識をもつこと」の重要性を強調された。

2日間の宿泊研修を通じて、県内の新任社協職員が共に学び、交流し、悩みや感動を共有でき、受講生アンケートでは「先輩職員が歩んできた道の上に自分たちがいることを実感した」「仲間を作ることができて良かった」などの感想が寄せられた。

県社連及び県社協では、今後も階層別の研修開催を含め、引き続き県内社協職員の資質向上に向けて取り組んでいく考えである。

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