【報告】沖縄県社協コミュニティソーシャルワーク研究会第2回スーパーバイザー会議

12/1「沖縄県社協コミュニティソーシャルワーク研究会第2回スーパーバイザー会議」報告

_県社協では、平成27年度コミュニティソーシャルワーク研究会 第2回スーパーバイザー会議を12月1日、県総合福祉センターで開催した。

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▲スーパーバイザー会議の様子

_会議では、昨年度を通じて協議してきた「社会資源開発」に関する総括として「ワーカーが大事にすべき社会資源開発の視点」について事務局から提案し、各委員と意見交換を行った。この中で「ワーカーにも伝わりやすい言葉で表現されている」「協力者を地域に増やしていくための福祉教育の視点も必要では」といった意見が出された。

_次に、スーパーバイザー会議の幹事である かみざと社会福祉研究所 主宰の神里博武氏より「沖縄の小地域福祉活動について-実態調査から見えてきた課題-」と題した課題提起がなされ、県内の小地域福祉活動の課題点を踏まえた後、課題の一つである「福祉推進組織」の組織化が進まない現状について、各委員間で意見交換、協議を行った。

_この中で、自治会等を単位に住民が参加して組織する「福祉推進基礎組織」については、身近な地域の福祉課題の解決に向けて協議を行い、小地域福祉活動を進める中核となる機能が期待されるが、その組織率については県内でも地域格差が見られることなどが報告された。
_また、コミュニティソーシャルワーカーの関わり方として「組織をつくること」ありきで進めようとすると地域の理解が得にくく、「なぜ組織化が必要なのか」を住民に納得してもらうアプローチが必要であるといった意見が出されたほか、すでに組織されている別の地縁組織にうまく働きかけながら、福祉推進基礎組織と同様の機能・役割を発揮できるよう促してみてはどうかといった意見が出された。

_県社協では、スーパーバイザー会議で話し合われた成果を研修会等の機会を通じてコミュニティソーシャルワーカーへ提示するとともに、県内におけるワーカーの資質向上とコミュニティソーシャルワーク実践のさらなる普及に努めていく考えである。