【報告】11/12 「新会計基準における決算準備セミナー2015」を開催しました。

「新会計基準における決算準備セミナー2015」報告
~新会計基準における決算処理の留意点等を学ぶ~

沖縄県社協では平成27年11月12日、県総合福祉センターにて「新会計基準における決算準備セミナー2015」を開催し、市町村社協の事務局長、会計担当職員ら67名が参加した。

kaikei2015

このセミナーは、県内においても平成27年度より全ての社会福祉法人が新たな会計基準に移行し、多くの市町村社協が初めての決算処理を迎えることから、円滑な決算処理に向けてのポイントを学ぶことを目的に企画した。

午前中のプログラムでは、EY税理士法人の町田真子氏より、新会計基準に基づく決算処理の留意点等について講義があった。この中で、作成が求められる財務諸表の確認や決算業務の流れについて触れ、「決算時期に備えて日頃から適切な現金・資産管理を実行すること。」との助言があった。

午後は引き続き町田氏による講義が行われ、具体的会計処理の考え方や内部取引消去、注記の記載、附属明細書の作成など実務的な内容について理解を深めた。また、決算処理に係る業務負担の増大が想定されることから、職場内における協力体制の構築についても重要であるとの指摘もあった。

続く実践報告では、新会計基準で平成26年度決算を行った西原町社協の会計担当者から、決算処理に向けた取り組みについて報告があった。ここでは、決算準備で苦労した点や理事会での決算書の説明時に工夫した点などについて報告があり、参加者へは独自で作成した説明資料の作成が紹介された。

最後に、沖縄県社協の会計担当者より、財務諸表や付属明細書の一覧や注記の記載例が紹介されたほか、決算書をチェックする上で押さえておくべきポイントについて解説があった。

参加者からは、「決算に向けて備えておくべきことが分かった」「理事、評議員に分かりやすい説明資料を作成したい」といった声が聞かれた。

県社協では市町村社協における新会計基準に基づく円滑な決算処理に向け、個別相談への対応、巡回訪問の実施、地区社連における連絡会等での助言や、等を通じた支援を実施していく考えである。