体験型避難訓練(八重瀬町新城地区)

炊き出しの様子

令和2年1月18日、八重瀬町新城(あらぐすく)地区において、体験型避難訓練が行われ、新城公民館に隣接する保育園の園児を始めとする地域住民約260名が参加した。

この活動は、あらしろ保育園の外間綾子園長の呼びかけにより、新城(あらぐすく)自治会、町社会福祉協議会と協働企画したもので、八重瀬町役場や島尻消防組合、糸満警察署、八重瀬町赤十字奉仕団の協力もあり実施された。

訓練は地震が発生し大津波警報が発令されたことを想定して、新城公民館から徒歩15分ほどの高台にある公園へ避難するという内容で、避難する際にはアイマスク体験や車イス体験なども行われ、高齢者や障がい者の避難する際の注意点や支援の方法を考える疑似体験も行われた。

アイマスク体験の様子

新城公民館グラウンドでは、八重瀬町赤十字奉仕団による災害用移動炊飯器ハイゼックスを使った炊き出しをはじめ、島尻消防組合による心肺蘇生の体験学習と消火疑似体験、町社協による福祉講話なども行われた。

参加した住民からは「地域を知るきっかけになった」、「自治会(地域)でこのような活動をするのは良いことだと思った」と感想があった。

心肺蘇生体験する子ども達

アイマスクや車イス体験をした子ども達からは「体験してみてわかったこと、気づいたことを実際の支援に活かしたい」と頼もしい声もあった。

協力した糸満署、島尻消防から訓練の講評として「大きな災害では、警察、消防はすぐに駆けつけることができない。そんな時こそ、住民同士の支え合いが重要になる。これからも、自助に加えて地域での共助を意識してほしい」とお話を頂いた。