県民児協広報情報誌 − 第36号 −

ふくらしゃ

〜暮らしに福をもたらす人〜


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福祉情報おきなわVol.130(2010.3.1)
編集発行 沖縄県社会福祉協議会  沖縄県共同募金会
 沖縄県福祉人材センター  沖縄県民生委員児童委員協議会
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第二回 地域福祉課題別研修会報告

 今回は児童福祉部会の提案により、市民児協の年中行事として定着している市立を含めた市内全二六小中学校の「学校訪問」と「公園・遊び場の清掃及び遊具点検」について、その概要を報告します。
 「学校訪問』は七月下旬から八月中旬にかけての夏季休暇中に実施します。六月中に今年度の訪問希望校の有無を確認し、各単位民児協で日程調整を行い学校側へ通知します。民生委員児童委員それぞれの担当地区の校区を確認し、七一人の全委員によって各担当校への「学校訪問」を実施するのが特徴といえます。
 民児協側が中心となり、学校側になるべく負担をかけずに学校、児童・生徒の抱える問題に対して生の声を聞くことが訪問の重要な目的となります。そこでは、子どもを取り巻く家庭環境など様々なケースが具体的に話し合われ、地域や学校の思いに対し、私たち民生委員児童委員がどう応えていけるのか、それは私たちの望むところでもあり、また民生委員児童委員としての自覚にもつながることだと思います。
 本年度は一七校の学校訪問を実施しましたが、僻地の小規模校には、子どもに関わる問題がないという理由により希望しない学校もあります。□「公園・遊び場の清掃及び遊具点検」は、年三回程度の下見を行い年間計画に位置づけます。遊具の損壊状況や雑草の繁茂などを撮影し、公園の管理者と話し合いを持ちます。予算の関係上、改善の難しい面もありますが、今年度は行政側の早急な対応がみられました。
 ちなみに、石垣島にはバンナ岳という岳全体が公園化された県営の「バンナ公園」があり、市民の「バンナ公園」の充足率が高いことから都市部の公園管理にもその影響が現れていることかと思います。
 今後も、子供たちの安全と成長のために清掃と点検を継続していきたいと思います。

民生委員児童委員活動報告

  「地域福祉の担い手」として / 石垣市民生委員児童委員協議会

 私たち石垣市民児協の構成は定員七一名で、第一民児協(二一名)、第二民児協(二三名)、第三民児協(二七名)の三つの単位民児協で組織されています。各単位民児協は「地域福祉の担い手」という共通目標に向かって、互いに切磋琢磨し日々、精進しています。組織には総務企画部会、児童福祉部会、老人福祉部会、障がい者福祉部会の四つの部会があります。今回は、総務企画部会を除いた各部会からの活動の概要を報告します。

  去る一月二八日、沖縄県総合福祉センターにおいて、「第二回地域福祉課題別研修会(主催/県民児協・共催/県社協)が開催され、県内各地から民生委員、市町村行政職員、市町村自治会連合会会長の約二〇〇名が参加しました。
 
  『わが街の防災対策に向けた関係機関との連携・協働のあり方を考える!』をテーマに、県内各地での防災・減災への取り組みにおいて、関係機関との連携・協働のあり方を考えることを目的に開催しました。□行政説明では、沖縄県知事公室防災危機管理課副参事の當山彰氏から、沖縄県の防災対策の現状と今後の課題について、本県の災害発生状況や防災上の課題等の報告があり、「自助」「共助」「公助」の連携の中での災害に対する心構えを述べられました。

  引き続いて行われたシンポジウムでは、三人のシンポジストからそれぞれの立場から防災の取り組みについて報告がありました。那覇市総務部総務課市民防災室主査の大城誠氏からは、地域と連携して要援護者を把握し防災訓練を実施しているとの報告があり、浦添第四民児協の立津美穂子会長からは、民児協の活動を中心とした地域の特性をいかした要援護者支援ネットワークづくりの必要性の訴えがあり、浦添市マチナトタウン自治会の外間順子会長からは、地域ぐるみで自主防災会を結成しての取り組みについての発表がありました。
  その後の質疑応答では、参加者からの多くの質問等にシンポジストからの助言やアドバイスがありました。
 
  最後にコーディネーターを勤めた沖縄大学准教授の西尾敦史先生から、民生委員の日頃の活動と自治会の役割の大切さについて、行政との連携を段階を踏んで取り組んでいく必要性等のまとめがありました。

  老人福祉部会では、三つの単位民児協の老人福祉部担当者一七名の委員で構成されています。老人福祉施設や福祉関係機関との交流を通して、老人福祉の実態を把握し、支援活動に役立てていくこと、高齢者生きがい活動支援の一環となるレクリエーション等の研修を実施すると共に、会員のコミュニケーションを図ること、そしてこれらの活動を通して民生委員としての資質・向上に努めることを趣旨として活動しています。今年度は、老人福祉施設見学、ミニ講話・学習会(レクダンス等)、高齢者の食についての講話及び調理実習、社協生き甲斐デイサービス事業のサポート等を活動計画を掲げて、実践してきました。
 
 介護老人保健施設・いしがき太陽の里と小規模多機能ホーム・つむぎの郷を訪問し、高齢者の食についての講話及び調理実習を行い、高齢期の食生活についての講話と調理実習では、高齢者にやさしい十分に栄養量を摂取できるメニューとして・和風シチュー・華風和え・紅芋ムース・ご飯を作りました。また、学習会では懐メロや童謡を集めた歌集の作成と、腰掛けたままでもできる簡単なレクダンスの習得を試みました。□□これら取り組んできた成果・課題として、施設見学を通して、高齢化社会への関心が高まり、調理実習では、加齢と共に変化する体に対して、やさしくおいしくいただけるメニューの調理法を学ぶことによって、高齢者の健康で明るい生活を支えようという気持ちが高まりました。
 
 また、歌声集の作成やレクダンスは、一人暮らしの高齢者宅の訪問や、地域の老人会・生きがいデイサービス等での活用に大変役立っています。□また課題としては、介護講座の実施と災害時における高齢者・要援護者避難支援体制のマップづくりに取り組んでいきたいと思っています。□今後の展望として石垣市民児協の活動の一環として、取り組んできた「災害時一人も見逃さない運動」において、老人福祉部会では高齢者や支援を必要とされる方たちの、日常的な見守り活動を行い、高齢者の健康・生きがいづくりに努め、民生委員児童委員として「広げよう地域に根ざした思いやり」行動宣言のもと、地域福祉の担い手として関係機関と共に力を注いでいきたいと思います。
 ★障がい者福祉部会の活動★

  二〇名の委員で構成される障がい者福祉部会では、年間を通じて市内の福祉施設を利用されている障がいを持った方々と、直にふれ合い交流を深めることを重点に活動しています。今年度は、春まつり・お誕生会・運動会などで余興やレクダンス、競技を一緒に楽しみ、ハートフルウォークでの街頭パレードにてチラシを配布するなど、その他のイベントにも参加しました。
 年が明けての最初の活動では、身体障害者療養施設『ハーモニー』にて車イスダンスの体験と交流を行いました。
 
  まず、指導者から基本動作の説明を受け、車イスダンスサークル会員の方と互いに手を取り合いレッスンを受けます。始めは、緊張から動きがぎこちなかったものの次第に慣れてくると、息も合って楽しくダンスをすることができました。
  会員の方々の、身体にハンディがあっても溢れ出る笑顔と元気に勇気付けられました。今後も、毎月二回行われるこの車イスダンスサークルに参加し、交流を深めていきたいと思います。
  その他にも、障害児の通所施設へのふれあい訪問の予定や、また、定例会での親睦交流会等も実施し、地域とのかかわりを大切に活動していきたいと思います。
★老人福祉部会の活動★

★児童福祉部会の活動★

 私たち児童福祉部会は、石垣市における六人の主任児童委員を中心に各単位民児協からの希望者による約二〇人余で構成されています。