第28回九州身体障害児者施設研究大会(主催:九社連身体障害児者施設協議会など)が10月8日〜9日の2日間にわたり、沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザにて240名余の参加者を得て開催された。
本大会は、「施設の機能と専門性を高めよう〜地域の中での拠点として〜」の大会テーマのもと、九州各県の身体障害児者施設関係者が一堂に会し、直面する諸課題に対する具体的方策の検討や、今後の施設の在り方等について研究討議を行うなど、障害福祉の更なる向上と発展に資することを目的として開催。
2日目の全体会では、各分科会研究討議の内容を報告し、各分野における取り組み成果や諸課題等について参加者全員で共有し、研究大会の大きな成果として確認された。
また、最後の記念講演は、沖縄美ら海水族館 内田詮三館長の、「世界初、「イルカ人工尾びれ」開発に成功〜世界一に挑む沖縄美ら海水族館の歩み〜」と題する講演は、沖縄の海の豊かさと生物の多様性を知る機会となり参加者に感銘を与えていた。
去る8月28日、糸満市西崎の道の駅内に開設した障害者就労支援施設イノー(社会福祉法人トゥムヌイ福祉会)にて、落成記念式典・祝賀会が開催された。
障害者就労支援施設イノーは、障害者(従業員)が地域の中で活動し、日常生活を営むことができるよう就労機会を提供するとともに、一人ひとりが社会人として生きるための力を身につけ、知識及び能力の向上のために必要な訓練等を行うことを目的に、指定障害福祉サービス事業 就労継続支援A型事業として、平成21年7月1日に開設。
30名の従業員により、そうざいとお肉のお店「デリーノ」(自主製品の惣菜、肉などを販売)とカフェ「ヴィンカ」の運営を行い、従業員自ら、原材料の下処理から加工、厨房、レジ、店内接客、商品陳列、在庫管理まで様々な業務を行う。
イノーとは、方言で環礁(リーフ)の意。環礁が地域、大海原を社会に見立て、社会に漕ぎ出す一歩としてイノーを命名しているとおり、道の駅という活気あふれる地域での取り組みが期待される。