シリーズ 活動最前線
歴史ある地域の支え合い

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福祉情報おきなわVol.124(2009.3.1)
編集発行 沖縄県社会福祉協議会  沖縄県福祉人材研修センター
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 1月10日(土)、大富保育所(西表島)に100名余の保育園児、保護者、高齢者、ボランティアが集まり、盛大に餅つき・ムーチー作り大会が行われた。その日集まった、高齢者は普段ボランティア団体「あしながおばさんの会」が提供する月2回のミニデイサービスに参加されている人たちである。沖縄の伝統行事であるムーチーの作り方を園児や若い保護者に教えるため、地域のおばあちゃんおじいちゃんが参加した。高齢者にとっては毎年の行事であるムーチー作りも、園児や保護者の中には初めて作る方もおり、元気なおばあちゃんたちに教わりながら月桃の葉に包んでいった。

 今回、訪問した「あしながおばさんの会」は、西表島東部の5つの地域にまたがりボランティア活動を行っている。現在、30代から80代までの17人がボランティアとして活動しているが、ボランティアの多くは、機織や旅館従業員、ペンション経営者など、自分の仕事を持ちながら活動を行っている。それでも月2回のミニデイサービスの開催や昼食の提供など、ボランティアの活躍は大きい。

 20年以上続く活動は、代表者である山上政さんが10年間働いていたヘルパーを辞めた後、月1回の食事提供を地域の高齢者へ数人の同士と行った事がきっかけだった。全く広報活動などしていないが、スーパーで大量の買い物を不思議に思った地域住民から口コミで山上さんたちの活動が広がっていった。それと同時にボランティアや食品の提供等も増え、無料の食事提供が少しずつ大きな活動へと変化していった。しかし、山上さんは「大変なことはなかった。事故も無く、楽しんでいる」と語ってくれた。

 現在、20年前ボランティアとして関わっていた方が、高齢となり利用者として「あしながおばさんの会」に参加する方も徐々に増えてきた。80代前半の方は、若いおばあちゃんと呼ばれているほど元気な地域高齢者を地域で支える活動は今後も続く

 

「あしながおばさんの会」