第35回沖縄県保育研究大会開催
日程/平成21年1月31日~2月1日
会場/沖縄コンベンションセンター 他7会場
「すべての人が子どもと子育てに関わりをもつ社会の実現を目指して」の大会テーマのもと、地域子育て支援施設としての保育所機能の充実強化などを目的に、第35回沖縄県保育研究大会(主催 沖縄県社協・沖縄県保育協議会)が、県内保育関係者1,700名余りの参加者を得て開催されました。
1日目の全体会(式典・行政説明・講演)では、行政説明において、沖縄県福祉保健部 青少年・児童家庭課新垣郁男課長より、新たな保育需要などへの対応を目的とした安心こども基金(仮称)の概要について説明がありました。
また、全国社会福祉協議会 児童福祉部笹尾勝部長より、「今後の保育制度と保育所・保育士の役割」と題し、保育所の状況と課題や構造改革と社会保障・保育改革の動き、全国組織の活動内容などについて講演を賜り、保育界がこれまでにない変革期を迎えていることを参加者全員で認識しました。
新たな次世代育成支援の枠組みを構築するため、国においては少子化対策特別部会を中心に今後の保育制度のあり方が議論されています。また、地方分権改革推進会議では、保育所整備や職員配置の基準設定に対し、市町村移譲を求める声が上っています。このような流れを受け、市場原理導入へは反対の意を示し、子どもの育ちを主体とした保育制度を堅持し、国の責任による基盤整備の拡充にむけ、保育所が一体となり、社会に働きかけていくことが大会宣言で採択されました。
2日目は、保育所の課題別に7つの分科会に分かれ、研究発表と保育実践のあり方について、活発な研究討議が行われました。
約6千人の「介護等体験」
小中学校教員免許取得を目指す方のための「介護等体験」が、今年度で10年を経過しました。これまで県内では約6千人以上もの大学生が社会福祉施設等で体験を行いました。
沖縄県社協では、学生のより良い体験を支援するため、介護等体験を希望する学生と、受け入れ先となる社会福祉施設等とのコーディネートを行っています。この事業の開始以来、介護等体験に対する施設・学校双方の理解も少しずつ理解も深まり、事業開始当初は、受け入れ施設はわずか39施設であったものが、現在では100以上の施設が受け入れに協力しています。
▼平成20年度受け入れ施設へのアンケート結果から
・本人の得意分野(大学での専攻科目)等をうまく取り入れたり、体験後に施設の行事へのボランティア
参加もあり、大変嬉しく感じました。
・教育に携わる実習生皆様にとっては、5日間と短い期間ではありますが、障害者との関わりを通して、
学生一人一人の資質の向上に繋がる機会になれたと思います。
・大学によっては学生の意識に相違があり、職員が戸惑うことがあった。
・まじめさが全面に出ていた分、硬い感じがした。日頃からこのような体験を身に付けていたほうがいい
のではないでしょうか。勉強ももちろん重要だが、実際に教員になってからは経験の数が多いだけ、
対応のよい教師になれると思います。
初めて社会福祉施設と関わる学生には戸惑い等もありますが、これまで多くの学生を受け入れてきた施設からは、教員という社会的責任の重い仕事を目指す学生の資質向上に少しでもつながればと、大きな期待を寄せる声も多く寄せられています。
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福祉情報おきなわVol.124(2009.3.1) |
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