シリーズ活動最前線
詩集発行から芽生えた心の花
サマリヤ人病院精神科デイケア
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▲詩集は家族・友人からも「感動した」との声が
寄せられている。写真は文芸委員会の皆さん |
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今回は、南風原町新川にある「サマリヤ人病院」の精神科デイケアでの取り組みについて紹介する。
昨年11月、デイケアに通うメンバーらで組織される「心の風ふく丘文芸委員会」では、詩集「私に似た花 それはきっといい花だろう」を自費出版した。
新書判60ページの詩集には、メンバー一人ひとりの想いが込められた詩が30編収録されている。また、それぞれの詩にはメンバーが撮影した写真が添えられ、詩の世界観を視覚的に表現している。
きっかけは4年前。デイケアのプログラムの一環として、文芸講座で詩作に取り組んだのが始まりである。心から溢れ出す想いや葛藤を言葉として表現させ、その言葉の意味を突き詰めていく中で数多くの良作が生まれていった。こうして書きためた作品を詩集として出版しようと昨年5月に文芸委員会を立ち上げた。そこでは、週1~2回、延べ約80回にわたる話し合いが行われ、詩や写真の選定から編集にいたるまで、時には意見の衝突も経験しながら一冊の本が完成した。
また、出版後は多くの人に詩集を知ってもらおうと、積極的なPR活動を行った。朗読会の開催や音楽家と共演したステージ発表、マスコミへの取材応対、販売営業などさまざまなことを経験した。
メンバーの島袋信夫さんは「最初は詩集を出すということに抵抗を感じたが、形になるにつれてやる気になっていった。」と語る。また、スタッフの曽原義景さんは「メンバーが前向きになって社会に出て行こうという気持ちが芽生えてきた。」とその変化を語る。
テーマであった「物造り、人造り、夢の実現へ」の言葉どおり、活動をとおしてメンバーの成長・自信につながっている。
※「私に似た花 それはきっといい花だろう」は県内各書店にて販売中。お問合せは、サマリヤ人病院精神科デイケア 電話(098)889-1328(内線230)まで。
福祉施設経営相談Q&A(会計・税務編)
監修▼福祉施設経営相談支援事業
専門相談員
公認会計士 倉持輝幸
「基本財産」と「その他の固定資産」の区分について
Q.当法人は前年度において建物の増築を行い、貸借対照表上、「その他の固定資産」の「建物」として計上しています。「基本財産」の「建物」へ計上しなければならないのでしょうか。
A.「社会福祉法人の認可について」別紙1第2-2-(1)-イにおいて、「社会福祉施設を経営する法人にあっては、すべての施設についてその施設の用に供する不動産は基本財産としなければならない」と記載されています。
ここで、注意すべきことがあります。
「基本財産」の「建物」へ計上する不動産については、まず定款へ記載する必要があります。また、定款に記載するためには所轄庁の承認及び登記が必要となります。
当該建物に係る「建物附属設備」についても「基本財産」の「建物」に含めることとなりますので注意して下さい。
また、建物増築後、定款に記載してなければ「その他の固定資産」の「建物」に一旦計上しておき、所轄庁の承認及び登記後に、定款への記載と同時に「基本財産」の「建物」へ振替えすることになります。
県社協では経営支援室を設置し、福祉施設の経営相談を受け付けています。
社会福祉法人の設立、施設経営、職員の処遇、会計・税務、法律問題など、さまざまな相談に対して2名の経営支援員と3名の専門相談員が対応しています。
沖縄県社会福祉協議会
経営支援室
電話098(887)2037(直通)
FAX098(887)2043(直通)
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福祉情報おきなわVol.113(2007.5.1) |
編集発行 沖縄県社会福祉協議会 沖縄県共同募金会
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