沖縄県介護実習・普及センター

福祉用具を上手に使って「楽々介護」を

 高齢者の介護は精神的にも肉体的にも負担が大きいですが、福祉用具を上手に使うと「楽に、楽しく」介護ができます。
 今回は、移乗動作で使用される主な福祉用具を紹介します。
  
イラスト_車イス
 使いやすい移乗用具の使用で負担を軽減
わたしたちのくらしのなかで、移乗動作・移動動作はADL(日常生活動作)の基礎になっています。
 特に移乗動作は、高齢者や障害者が自立できない場合には、介助者の負担が増加しやすくなります。目前にせまる超高齢社会は高齢者、障害者及び介護者の高齢化に伴う「老老介護」時代です。高齢による本人の自立度及び介護者の介助力の低下は目にみえており、高齢の介護者にも使いやすい移乗用具の使用により、できるかぎり介護者の身体的負担が少なくなるように考慮することが大切です。








移乗動作で使用される介助(補助)ベルトのご紹介

写真_一般的な介助ベルト
▲一般的な介助ベルト
 立位が困難な人を介助するとき、腰部をしっかりと支えることが必要となります。移乗介助用補助ベルトは数か所に杷手が付いていて、歩行困難のため一人では近距離の移動も難しい人をベッドから車いす、車いすから便座などへ移乗させるときに使用します。
 介助ベルトを使用すると、移乗者を安定した姿勢で支えることができるので、介助者にも負担が少なく、移乗する人の安定性も確保することができます。






(1)介助ベルトA
イラスト_介助ベルトA
 杷手かベルトと直角についているので手前に引きやすい。
 材料はナイロン製。
 寸法は腰サイズ810mmから1040mm。








(2)介助ベルトB
イラスト_介助ベルトB
 杷手がベルトと平行についている。入浴時などの移乗介助に便利。
 材質はナイロン製のパイル地で柔らかく、肌にやさしい。
 寸法は80mm.長さ1500mm。








(3)介助ベルトC
イラスト_介助ベルトC
 移乗者または移乗介助する人が付けるベルトで両者が握りやすいように杷手が水平方向と垂直方向に付いている。杷手の形状も円形状にして手指を入れやすくしてある。
 垂直方向の杷手は、主に移乗者がベッド端座位からつかまり立ちなどのときに使用する。水平方向の杷手は、移乗介助する人が移乗者を持ち上げるときなどに使用する。両者がベルトを付けると移乗介助が容易になる場合がある。








 このように福祉用具を上手く使うことにより、介護が「楽に・楽しく」できます。
 その他にも多種多様な福祉用具がありますので、用途に合った福祉用具を効果的に使ってください。
 沖縄県介護実習・普及センターでは、福祉用具についての展示や相談を専門相談員が受けますので、お気軽にご利用ください。全て無料です。

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福祉情報おきなわVol.111(2007.1.4)
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