法人から発信!
このコーナーは社会福祉法人の活動を広く県民へPRしていくと共に、取り組みのきっかけとなるような施設側の様々な実践事例を紹介しています。
「社会福祉法人 すかんぽ福祉会」
~さざなみ保育園の取り組み~
法人・施設および事業の概要
法人名/社会福祉法人すかんぽ福祉会
理事長名/宮城 邦子
事業所名/さざなみ保育園
事業の内容/
◎さざなみ保育園
◎さざなみ保育園分園なぎさ(平成18年4月)
◎子育て支援センター 「まんぼうはうす」(平成13年4月)
◎一時保育・延長保育(平成13年4月)
◎学童保育「学童ミッキークラブ」(平成7年4月)
開始年月日 昭和56年4月1日
事業実施までの経緯
さざなみ保育園は、昭和56年に西原町のサトウキビ畑の真ん中に0歳児から5歳児までの90名定員の保育園としてスタートした。それから25年、時代の流れと共に保育ニーズも多様となり、学童保育事業の開始や園舎移築と定員増(現120名定員)、育児支援事業の開始、さらに延長保育や一時保育の開始、今年度4月には30名定員の分園も開園した。現在、さざなみ保育園では160名以上の園児を預かっている。
さざなみ保育園の特色
一日の大半を保育園で過ごす子どもたちが、心豊かに伸び伸び育つようにと、常に情緒が安定するような保育環境を整え、適度な教育的刺激によって心身の諸能力の発達を助長することを保育方針としている。
五感の発達を促す「はだし保育」、身体的機能を活発にする「冷水まさつ」そして、冬でも半そでと半ズボンの「薄着保育」をすることによりのびのびと過ごすことができるよう、子どもたちの健康増進に力を入れる。また、リトミックや造形、英会話など週1回外部講師を招いての保育活動も活発である。子ども一人ひとりの欲求を満たしつつ、養護と教育とが一体となって、豊かな心をもった子どもを目指し、頭・体・心の三つを同じに満足させる保育を目標としている。
保育時間は7時15分から18時15分まで。18時15分から19時15分までは「延長保育」である。保護者のシフトによっては保育時間内に間に合わない場合も、慌てずに迎えに来ていただけるようだ。「一時保育」とは、園外の保護者が通院や就職の面接などの用で家庭保育ができない場合、一時的に預かる保育である。「学童保育」は、小学校一年生から三年生までの児童が対象。夏休みや冬休みなどの長期休暇も保育しており、常に保育園内は子どもたちの声でにぎわっている。
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子育て支援センター「まんぼうはうす」
画期的なのが「子育て支援センター」である。5年前の移築をきっかけに育児支援センターを開設した。子育てが楽しくなるような子育ての情報交換、相談を行うと共に、親子が自由に遊べる場所を提供している。育児不安の解消の糸口の場、お母さん同士の話し合いの場、友達作りの場として、多くの親子が利用している。家庭保育をしている親子が保育園の園内で遊ぶことができ、それも町内外の在住を問わず無料で利用できる。交流保育も頻繁に行い、運動会などの大きな行事にも親子で参加している。保育士が行なう指遊びや歌などを覚えて子どもと家庭でも楽しむことができる。そして親同士の情報交換や仲間作りが育児不安を緩和させて、上手に子どもと向き合っていく様子が見られる。場所を提供するだけで、支援の力になることがはっきりわかる事業の一つだという。
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(写真キャプション)「たのシ~サ~♪♪」
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今後の展望
現在、「一時保育」の申し込みが大変多く、一日に受け入れる人数にも限りがあるので、せっかく電話をいただいても「空き待ち」をしていただく状況であるとのこと。一時保育ですら待機児童が出る現状。就職しなくては認可園に申請できない保護者たちは、面接のための預け先にも頭を抱えているとのこと。安心して産み、育て、働くというために必要な環境をどのように支援していけるのか、同時に園児たちの健やかな育ちに妨げになっているものを見過ごしてはいないか、瞳を凝らして耳を澄ませて、考え続ける事業を行っていきたいと思う日々だという。
※「さざなみ保育園」 住所 西原町字安室196‐1 TEL 098‐945‐1164
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福祉情報おきなわVol.109(2006.9.1) |
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