シリーズ活動最前線
身近に集える明るい空間
かまどぅハウス
今回は、恩納村真栄田にある「かまどぅハウス」について紹介する。

かまどぅハウスは、地域の高齢者が日中を楽しく過ごす憩いの場の名称で、同村のボランティアグループ「もみじ会」(伊波絹江会長)が平成17年1月から運営している。
かまどぅハウスは毎週火曜日の10時ごろから3時ごろまでオープンしている。その間、一緒に昼食をとったり、おしゃべりをしたり、ビデオを鑑賞したりとゆったりとした時間を過ごす。
会場は集落内にある民家を利用している。もみじ会メンバーの安富祖愛子さんの義母・さえさんの自宅を提供しているため、その幼名を取って「かまどぅハウス」と名づけられた。
もみじ会では、ハウスの運営に際して、食材の買出しから、昼食の調理、利用者との歓談などを手分けして行っている。利用者からは食事代の200円のみで、活動にかかる残りの費用は会からの持ち出しやバザーの収益をあてている。こうした熱心なボランティアがかまどぅハウスを支えている。
かまどぅハウスを利用する長浜長栄さん(90歳)は、「ここに来るのが毎週楽しみです。」と話し、ボランティアが調理した昼食に「おいしい」と舌鼓を打った。食卓には利用者が持ち寄った食材の料理が並び、おしゃべりでも地元の話題が上がる。地域の駐在所や役場職員、住民らの来客も多く、まさに地域に密着した活動を肌で感じることができた。
もみじ会の伊波会長は「みんなの笑顔をみるとうれしい。」と話し、メンバーの山内鈴子さんは「地域でお年寄りを元気にしていきたい。介護や医療が必要にならないように元気でいることが大切」と語った。
地域の高齢者が社会との接点を持つことは非常に重要である。こうした憩いの場や拠点が、県内各地に広がることが期待される。
福祉施設経営相談Q&A(労務管理編)
Q 今年度から、人事考課を始める事になりました。ただ、評価する側の私は、実施前から「人が人を評価する」ことに限界を感じています。どのような考え方で人事考課を行うと良いのでしょうか。

A
ご質問の内容からして、これは人事考課の中の「情意考課」を指しているものと思われますが、情意考課ではまず、①行動の選択、②要素の選択、③段階の選択を行います。
①は、どのような行動を人事考課の対象として取り上げるかという事です。
②は、評価対象とする行動を取り上げたら、その行動をいずれの要素で説明するかです。具体的には、1.規律性、2.責任性、3.積極性 4.協調性の中から選びますが、5として安定性を付け加える場合もあります。
③は、Aとするか、Bとするか、Cとするか・・・です。
要するに、どの行動を選択し評価するかであり、決して人物評価ではないということに注意してください。さらに誤解を恐れずいうならば、「人の改善は難しいが、行動の改善はできる」ということになるでしょう。人事考課の前と後とでは、何かが変わらなければ意味がないわけですから、行動が改善されれば、まずはOKと考えてください。
監修▼福祉施設経営支援事業専門相談員 社会保険労務士・江尻育弘
県社協では経営支援室を設置し、福祉施設の経営相談に関する相談を受付けています。
社会福祉法人の設立、施設経営、職員の処遇、会計・税務、法律問題など、さまざまな相談に対して、2名の経営支援員と3名の専門相談員が対応しています。
沖縄県社会福祉協議会 経営者支援室
電話098-887-2037(直通)
FAX 098-887-2043
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福祉情報おきなわVol.108(2006.7.1) |
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