県社協関連事業1 興南中学校にて福祉講話

 

kako-ySVxwY7eqMgKT4ga沖縄県社協では8月12日、那覇市にある興南中学校において福祉講話を行った。これは同校のキャリア教育プログラムの一環として行われた授業で、中学1年から3年生までの15名が参加した。

授業では初めに、沖縄県社協職員が「高齢者福祉において私たちができること」をテーマに講話を行った。この中で、福祉のもつイメージについて生徒と共有した後、高齢者、児童、障害者などの分野別に福祉の仕事について説明・紹介した。また、「社会的孤立ゼロを目指して」と題した項目では、家族や地域社会との「つながり」が薄く、他人と接することがほとんどない状態では自殺や孤立死のリスクが高まると指摘し、その対策として、県内で行われている地域支え合い活動の事例を動画や写真を使って紹介した。

引き続き、那覇市社協の職員による講話が行われた。阪神・淡路大震災などでの救助活動では、消防や自衛隊による救出より、地域住民の手で救出された例が多いことに触れ、日頃の住民同士の関係づくりが重要であることを強調した。

授業の最後には生徒から質問や感想が寄せられ、福祉の仕事に興味を持つとともに、福祉に関するイメージを具体化することができた様子だった。

沖縄県社協では、「社会的孤立ゼロに向けた運動」を展開中であるが、今回の福祉講話は福祉教育の視点から若い世代と地域とのつながりや支え合いの大切さを伝える良い機会となった。