親の「老い」を受け入れる
~下町医師とつどい場おばはんが教える、認知症の親をよくする介護~
著者:長尾和宏×丸尾多重子 出版社:(株)ブックマン社
現在、医療が発展し、治せる病気が増えている時代です。しかし、どんなに医療が発展しても「老いる」事は自然であり、誰もが受け入れなければならないものです。
しかし実際は、親が老いていく現実から目を背けていたり、親だけでなく自分の老いについても、受け入れられない人が多いと思います。
本書は、そんなネガティブに捉えがちな「老い」や、老いの症状による「認知症」に対して、身近な「親」を題材とし、前向きな言葉と文章が綴られています。読んでいると心が温かくなる、ほんわかした気分にさせてくれる一冊です。自分は「どう老いるのか」ということを想像しながら読んでみてはいかがでしょうか…。
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ごみ山の子どもたちから届いたいのちの贈り物
著者:山口千恵子、絵:葉祥明 出版社:中央法規出版
フィリピンのごみ山で過ごす子どもたちが主人公のお話です。収集車がごみを運んでくると、大人に混じり金目の物を探します。また、ごみ山の近くにできた学校には、食事目当てに通う子が多くいます。
それでも子どもたちは、生きることと向き合い、小さな幸せを感じとり、周りにも分け与えることができます。現地に入った日本人と子どもたちの交流を描いた、いのちやしあわせについて考えることのできる一冊です。
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幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア
著者:田中 優 出版社:(株)河出書房新社
ボランティア活動について、どんなイメージを持ちますか?
「人の役に立っている」や、「環境問題解決のための推進力」など、善意の活動であり、良心的な行動のイメージが大きいと思います。
しかし、ボランティアの意味を誤解したり、履き違えてしまったりすると、せっかく社会や他者の助けとなるはずのボランティアも、真逆の結果を招くことになりかねません。
本当の意味でのボランティアとは何か?様々な議論があるなかで著者が実際に活動し、体験したことを通して、筆者が見つけた「真のボランティアとは何か」を解説する一冊です。
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『スクールソーシャルワークの現場から
子どもの貧困に立ち向かう』
著者:大田なぎさ 解説:増山均 出版社:本の泉社
子どもの気持ち、理解していますか?貧困が深刻化し、保護者の問題が子どもを通し表へ出てくることがあります。教育現場で活動する支援員であるスクールソーシャルワーカーが、子どもや家族とどのように心をかよわし、関わりをしているのか事例を通して紹介しています。
大人が真剣に子どもへ向き合うことは、子どもの心の成長に不可欠なものです。子どもの気持ちを引き出し、秘めた力を発揮させるために必要なことを一緒に考えてみませんか。