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高齢者・障害者の視点を体験 交通バリアフリー体験施設 豊見城に開所
七月十三日、「交通バリアフリー体験施設」が豊見城市真玉橋にオープンした。
同施設は、体験を通じて高齢者や障害者に優しい道路空間について考えてもらうことを目的に設置されたもので、沖縄総合事務局の南部国道事務所が運営している。
施設内に設置された八つのエリアでは段差や勾配、点字ブロックなどが設けられ、高齢者擬似、車いす体験、アイ マスク体験を通して、高齢者や障害者の視点に立った擬似体験を行うことができる。
雨水のたまりにくい歩道や傾きのない歩道など、土木技術の見地からバリアフリーやまちづくりについて学ぶことができる。こういった体験施設は全国的にも珍しい。今後、学校での「総合的な学習の時間」や福祉教育、地域における介護教室において活用が見込まれている。
取材当日に体験に訪れていた西原町在住の新垣さん親子は「初めての体験で大変だった」。「実際に体験してはじめて障害者の視点で物事を考えることができたと思う。」と感想を話した。
同 施設の利用時間は、月曜から金曜、午前九時三十分から午後四時三十分まで。
事前の申し込みが必要。利用料は無料となっている。
問合せは南部国道事務所〇九八-八六一-二三三六まで。

装具をつけて点字ブロックを歩行する参加者
県内初 ISO90001認証を取得 特養 読谷の里
読谷村にある(福)祥永会 特別養護老人ホーム「読谷の里」が昨年十一月ISO90001の認証を取得した。社会福祉施設の取得は県内初。
ISO9001とは、品質の保証によって顧客満足を高めている組織として国際規格の水準に達していることを認証する制度で、顧客(利用者)重視の信頼できる企業(施設)であることを証明するものである。
読谷の里が認証取得を目指したのは、ISOを施設経営の改善や業務の見直しを進める中での一つのツールとして役立てたいとする考えから。取得に向け、平成十四年八月より県外施設の視察などを経て準備を進めてきた。
ISO認証では組織運営全般にわたり審査を受ける。具体的には、経営者の責任や不適合に対する是正・予防処置の手順、記録の管理などの項目が挙げられる。
読谷の里では、職員全体会議を頂点とするピラミッド型の会議系統を以前から設けている。上意下達ではなく、ボトムアップ型の意思伝達の枠組みを設置していること等が今回評価された。
現在、認証取得から半年以上が経過、ISO導入の効果として、「継続的な是正改善システムが図られたこと」を挙げる。具体的には、事故・ミスの予防、再発防止に向けた改善対応の実効性について継続的にチェックできる体制が構築された。また、職員に対しても利用者の満足を高めるための意識が浸透してきた。
第三者の公平・厳正な目で組織の経営体制を継続的にチェックするこのISO制度は、現在導入が進められている第三者評価事業とともに、組織、利用者双方にとってのメリットがあり、読谷の里では「他の施設でも導入してほしい」と話している。
特別養護老人ホーム読谷の里
読谷村字座喜味一八七五-一
電話▼〇九八-九五六-二〇〇〇

認証書を手にする「読谷の里」施設長 松田英子さん
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福祉情報おきなわVol.97(2004.9.1) |
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