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福祉情報おきなわVol.125(2009.5.1)
編集発行 沖縄県社会福祉協議会  沖縄県福祉人材研修センター
 沖縄県共同募金会  沖縄県民生委員児童委員協議会
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 2月24日(火)県総合福祉センターにおいて、「平成20年度地域の福祉力を高めるセミナー」が開催された。あまり聞きなれない言葉だが、地域の福祉力とは、福祉の専門職だけでなく地域住民の協力とともに、地域の様々な福祉課題等に対して、対応・解決していく力のことである。

 今回のセミナーでは、行政と地域住民との協働による新しい福祉活動が求められていることを踏まえて、県内で先進的に取り組んでいる「住民同士の支え合い実践活動」事例報告が行われた。

◎実践報告1 子育てサロン実践活動 南風原町与那覇子育てサロン「ひまわり」サポーター新垣和代氏
 子育てサロンは、身近な場所で子育て同士の親子が気軽に交流し、情報を交換できる場として定期的に開催している。始めた年は月1回の開催だったが、お母さんたちの要望により2年目から週1回になった。「ゆんたく会」が活動の重要な部分を占め、他のお母さんやサポーターらと「おしゃべり」することで情報を交換や相談したりと、お母さんたちの居場所となるように心がけている。また、サロン活動に参加する事で、お母さん同士の繋がりも出来てきて、子育ての輪が広がりつつある。

◎実践報告2 住民の支え合い活動 浦添市茶山自治会長 儀保博信氏
 自治会の中に、専門部を設けて地域活動を行っている。専門部には、福祉部、環境部、健康促進部等があり、各専門部に様々な地域活動を任せることで、協力者や参加者が増えている。また、自治会と学校が連携し、地域高齢者が小学校で子ども博物館を作り、子ども達とのふれあいや指導をしたり、また学校の花壇整備をしたりと、活躍している。

◎実践報告3 災害にも強い伊佐区を目指して 宜野湾市伊佐区地域支え合い活動委員会副会長 伊佐善亀氏
 地域懇談会で明らかになった住民の不安や疑問を、「災害時避難所生活シミュレーション」のモデル指定を受けることで、実際に津波避難訓練や避難所生活シミュレーションを行い、その体験から現状や避難時に予測される問題、その解決に向けての話合いを行った。住民・行政・社協の連携強化だけでなく、この事業をきっかけとして今後のよりよい体制作りを目指している。

 また、セミナー後半には、記録映画『いのちの作法-沢内「生命行政」を継ぐ者たち』の上映を行った。この記録映画には、日本で初めての老人医療費の無料化や乳児死亡率ゼロの達成で名高い岩手県旧沢内村(現代の西和賀町)における「生命尊重の理念」、生命行政を受け継ぎ、「健やかに生まれ、育ち、老いる」という、保健・医療・福祉が一体となった地域福祉への取り組みが上映され、参加者からは、「命を大切にすることを再認した」「全ての福祉を合わせ持った地域の自然と人の心が伝わってきた」等の声が寄せられた。

 平成21年1月24日、25日、沖縄県総合福祉センターにおいて福祉有償運送運転者講習会を実施した。 

 講師として、NPO法人 日本移送・移動サービス地域ネット連合会より竹田理事長他6名のスタッフを招聘し、県内からは、昨年インストラクター養成講習を修了した4名の地元インストラクターに協力を依頼した。  

 講習では、初日に座学(関係法令や利用者理解等)、2日目に福祉車両やセダン等の乗用車、車イスを用いた実技演習を行った。

 福祉有償運送は、バスやタクシー等、公共交通機関の利用が困難な高齢者や障害者等に対して、NPOや社会福祉法人などの団体が自家用自動車を使用し、営利とは認められない範囲の対価によって個別の移動を提供するサービス。

 利用者は、このサービスによって公的な制度では対象とならない移動(例えばレジャー目的の移動等)も可能となる。

 他人を有償で運送することから、利用者の安全を確保することが必要不可欠。福祉有償運送を行う事業所は陸運事務所への登録が必要であり、運転者は国土交通大臣が認定した講習を受講しなくてはならない。

 今回の講習では57名が全課程をを修了し、資格を得た。移動困難者の交通環境ノーマライゼーション化に向け彼らの今後の活躍に期待する。 

地域の福祉課題に
 行政と地域の協働で取り組む

県外から講師を呼び
  
福祉有償運送運転者講習会開催

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視覚障害について理解を深め、
          
 「ともに生きる」を目指して

 3月17日沖縄県立コザ高等学校2年5組において、沖縄県盲学校より与座健作先生(視覚障害)を招き、英語の特設授業が行われた。

 コザ高等学校は、視覚「障害」をもつ生徒の在学をきっかけに、平成20年度に県社協ボランティア活動推進校として指定を受け、『視覚「障害」について知ろう!~支えあい・学びあう活動を通して~』をテーマに、3年間取り組みを行っている。

 1年目の今年は、視覚障害について理解を深めようと、1学期に沖縄県盲学校を訪れグランドソフトボールで生徒たちと交流した。2学期では、学園祭で盲人卓球を体験できるスペースを設けた。3学期は、与座健作先生の講演会を企画していが、生徒より、「与座先生は、英語の先生なんだから、英語の授業をしてもらえば」との提案があり、実現した。

 与座先生は、英語と日本語の両方で、授業を進めた。単語の発音を確認しながら、生徒につづりを黒板に書かせたり、発音やつづりの似ている英単語を関連付けて教えるなど聴覚を生かした授業が行われた。

 授業終了後、生徒からは「発音がよくて本当に授業が楽しく勉強になりました」「与座先生と過ごした一時間は、アッという間だった」との感想が聞こえた。

 また、与座先生は「普段は、(盲学校では)少人数だが、今日は、人数が多いので、どうやって生徒の興味を保つか事前に準備した」と話された。

 日頃2年5組、英語クラスを担当する幸地一先生は、「ユニバーサルデザインが多くの人に使いやすいように、視覚に障害のある生徒にとって分かりやすい授業は、他の生徒にとっても分かりやすい授業である事を改めて認識した」と話された。