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インターネット販売で就労機会を開拓
知的障害者支援センターはばたき(糸満市)

糸満市照屋にある知的障害者支援センターはばたき(喜納兼永理事長)では、昨年からインターネットを介した商品販売を始めている。
ハイビスカスやブーゲンビリア、マンゴーなどの地域の特産品を生産農家から預かり、ホームページで紹介。全国の消費者から注文を受け付け、商品を発送するというもの。
はばたきでは平成14年にNPO法人として活動をスタートさせて以来、小規模作業所でのパンの販売等を行ってきたが、今回のインターネット販売によって新たな事業展開が期待できる。
現在通う利用者は7名。普段は糸満市にある「小規模作業所セルプ翼」でパンの製造・販売を行っている。インターネット販売の注文が舞い込めば、スタッフ3名とともに受注商品を発送するための梱包作業にあたる。こうしたインターネット販売の利点は、商品の在庫を抱えずに済み、いろんな種類の商品を扱えるということ。事務局長の喜納平さんは「福祉作業所はこれまで下請け的な業務が多かった。しかし、アイデア次第ですき間にある色んな仕事を獲得できるのでは」と話す。
各種助成事業も積極的に活用し、昨年は丸紅基金より車両購入の助成金を受けた。車両は受注商品の搬入など法人の事業に役立てられている。
また、地域社会との交流を目的とした「パン焼き教室」を開催するなど、福祉への理解を深める啓発活動もあわせて実施している。
障害者自立支援法の本格施行を受け、障害者の就労支援の強化が図られる。はばたきでは、「今後も地域と密着しながら、就労機会の拡大に努めていく」(喜納事務局長)とのこと。はばたきのホームページアドレスは、
http://habataki.ocnk.net/
金城さや佳さん 見事 琉大合格
「島添の丘」施設ぐるみでサポート
南城市にある児童養護施設「島添の丘」(比嘉恒雄施設長)の金城さや佳さんがこの度、見事、琉球大学法文学部に合格した。同施設では初の4年制大学合格となる。
さや佳さんはとても勉強熱心で中学生の頃から大学進学を決意。高校も向陽高校への進学を熱望し、周囲を説得。進学後は塾へ通うことなく学校とホームで一生懸命勉強を重ねた。
さや佳さんの頑張りに対し、施設も全体で彼女をサポート。幼児を含む60名の児童が生活するホーム(15名単位)では、勉強部屋の確保もままならない。そこで施設職員の仲桝球美さんは「勉強に集中できる静かな環境の確保に努めた」と振り返る。こうして、さや佳さんは休憩室や相談室を使用して受験勉強に励むことができた。職員だけではなく、入所児童もさや佳さんの当番活動を肩代わりして彼女を応援した。
まさに施設ぐるみのバックアップの甲斐あって合格通知を手にしたさや佳さんに、職員や児童、ボランティアはみんな一緒になって祝福した。さや佳さんは「みんなには本当に感謝しています」とお礼を述べる。
大学では国際学や国際政治を専攻するとのこと。アルバイトをしながらの大学生活となるが、その表情からは希望が満ちあふれていた。
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福祉情報おきなわVol.107(2006.5.1) |
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