シリーズ活動最前線
フェンスを越えた支え合い
CAC(Communicty Action Council)
今回はCAC(Community Action Council)の活動を紹介します。CACは沖縄に駐留する嘉手納基地所属関係者らが組織するボランティアグループです。
CACは設立以来15年間にわたって福祉施設や障害児の親の会などが主催する各種行事への協力、交流を行っています。イベントに参加する人数は様々で10~20名のメンバーが企画し、イベント当日には多くのボランティアが合流します。家族連れの参加も多く、あるビーチパーティーには350名のボランティアが参加しました。ボランティア活動に重要な気配りや役割分担などのコーディネートも行き届き、安全かつ喜びを分かち合う活動を続けています。

現会長のマイケル・バワーズさんは「毎年実施している行事を福祉施設の子ども達や障害者の方達が楽しみにしてくれています。ボランティア自身も楽しみ、感動をもらい、また参加したいと言ってくれます。その言葉に後押しされて今があります。」と語っています。みんなの喜ぶ笑顔がCACの次の活動への原動力となっています。
活動に必要な資金は寄付を集めたり、バザーを開いてその収益金を持ち寄るなどして捻出しています。「物心両面の協力やボランティアはすぐに集まります」と語るように、ニーズや要請にすぐさま対処できるよう準備も怠らないそうです。

活動はこの他にも施設設備の修繕や物品寄贈、メンバーによる英語教室の開催など幅広く展開しています。バワーズさんは「今後も活動を続けながら他に困っている方がいたらいつでも協力の手を差し伸べたい」と語っています。CACのメンバーに触発されて、ボランティアに参加する県民もいます。フェンスを越えた支え合いがオキナワという島で多くの笑顔を生み出していると感じました。
福祉施設経営相談Q&A(労務管理編)
Q 組織全体の問題解決能力を向上させるには、どのようにしたらよいでしょうか?

A 仕事のサイクルを考えますと、
①何をやるべきかを考え、決定する。
②決定した「何か」を、どのように行うかについて考え、決定する。
③決定事項を行動に移す④結果を振り返る、
というサイクルがワンサイクルです。
例えば、代表的なピラミッド組織では、この①から④のサイクルをピラミッドの階層で分業します。
労働基準法第38条の4に規定する「企画業務型裁量労働制」の表現をかりれば、「企画、立案、調査及び分析の業務」は、①②③④の中の①と②に属します。このような仕事は従来、管理職以上の仕事で、極論すると、現場は③に徹することが仕事でした。
しかし、変化の激しい経営環境で、しかも経営課題がますます山積みになる状況の中では、現場で処理できる①②については、現場に任せられるような、つまり、現場から問題解決のアウトプットが出てくる体制づくりが必要ではないでしょうか(ただし、任せられるだけの組織風土の土台が必要です)。
このように、現場にサービス向上や改善事項を積極的に考えてもらうことにより、組織全体の情報処理能力、中でも問題解決能力を上げていくという経営手法が今後、ますます重要になってくるように思います。
監修▼福祉施設経営支援事業専門相談員 社会保険労務士・江尻育弘
県社協では経営支援室を設置し、福祉施設の経営に関する相談を受付けています。社会福祉法人の設立、施設経営、職員の処遇、会計・税務、法律問題など、様々な相談に対して、2名の経営支援員と3人の専門相談員が対応しています。
沖縄県社会福祉協議会 経営者支援室
電話098-887-2037(直通)
FAX 098-887-2043
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福祉情報おきなわVol.104(2005.11.1) |
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