地域の一員として社会参加できる地域づくりを
~精神障害者地域生活支援ネットワーク研修会 5地区で開催~

 これまで社会福祉協議会では、精神保健福祉の取り組みは『医療・保健の分野』という意識が強く、数ヶ所の社協でのみ精神障害者の居宅介護事業等を取り組んでいるに過ぎなかった。
しかし、平成14年度から精神保健福祉に関する業務が市町村に移管されたこと、翌15年度からは厚生労働省も  全国に7万2千人ともいわれる社会的入院患者の退院・社会復帰へ乗り出したことから、精神保健福祉施策は「入院治療中心」から「地域支援中心」へと大きな変化をみせた。そうした中、精神障害者を地域で支えるための基盤整備の必要性が注目され、市町村社協にも大きな期待が寄せられてきている。
 今回、本会では全国社会福祉協議会からの助成金を受託し、県内9ヶ所の精神障害者地域生活支援センターをはじめ関係機関、団体の協力を得て、精神保健福祉における社会福祉協議会の役割と連携について考える研修会を県内5地区で開催した。参加対象は市町村社会福祉協議会職員や民生委員・児童委員。
 研修内容は精神保健福祉の現状についての講義、「当事者」「家族会」「職親事業所」「小規模作業所」「病院」「地域福祉権利擁護事業」関係者を交えたミニシンポジウムの他、ワークショップを開催。ワークショップでは「これからの市町村社協ができること」について意見を出し合った。
 研修会の参加者からは「現在はいい薬がでている」「症状によっては薬を多く服用しないといけないこと。その薬の副作用により、生活のしづらさがでてくる」「精神保健福祉活動について理解することができた。精神障害という病気に対する理解、彼らの社会復帰への支援・啓発普及活動の必要性を強く感じた」「作業所、グループホームなど受け皿づくりが必要」「職親事業所についてもっと知りたい」などの意見があった。
 今回の研修は、精神障害者への地域支援について求められていること、社協ができること、果たす役割について改めて認識する機会となった。
 今後は、市町村社協の具体的な取り組みについて、関係機関・団体の協力を得ながら検討し、推進していく方向である。




介護実習普及センター はあとふるケア
車いす(福祉用具)の変化「 従来型は疲れるよ~ 」

<従来型>
実際に使用しての注意点
 お尻の部分に何か工夫する方法を考えなければ?
< 皆さん、考えて下さい >
① お尻の部分に敷くクッションを利用する。
 福祉用具として取り扱っている商品・材料=低反発性ウレタン(図1-1)
  図1-1  低反発性クッション
 


  ショッピングセンター等にて販売されている商品・低反発性ウレタンクッション(図1-2)
図1-2  エクスジェルサポートセット





② 座位保持安定用クッションを利用する。(図2)




<普及型>
③標準装備された車いす(図3)


実際に使用しての注意点
 お尻の部分、背中の部分に標準装備として装着されている。
クッションが装着されていても、座位保持に気をつける。




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福祉情報おきなわVol.100(2005.3.1)
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