シリーズ活動最前線

地域密着の月刊誌 発行
NPO法人立葵社(たちあおいしゃ)
『ばかすき』

写真・立葵社理事長の山戸一矢さん
▲立葵社理事長の山戸一矢さん

 
今回は宮古島市で地域密着の月刊誌を発行するNPO法人 立葵社(山戸一矢理事長)を紹介する。

 立葵社では昨年5月から、宮古島の元気なお年寄りの姿を伝える月刊誌「ばかすき」を発行している。内容は老人クラブやいきいきふれあいサロンに集まったお年寄りへのインタビュー、活動紹介やお年寄りが答えるお悩み相談室など幅広い。いきいきとした笑顔が誌面を飾っている。

 理事長の山戸さんは京都府の出身で5年前に宮古島に移り住んできた。地元紙の新聞記者として働く中で、地域でいきいきと活動する宮古のお年寄りのパワーに触れる。取材先で「ご苦労さん。」「記事にしてありがとう」と声をかけられることも多く、こうした言葉に元気をいただいたという山戸さんは、「新聞では記事にできずに伝えきれないお年寄りたちの輝く姿を、見やすい形にして伝えたい。」と一念発起。元市の広報担当だった井川尚子さんをパートナーに、100%宮古のお年寄りにスポットを当てた情報誌「ばかすき」を創刊した。

 「ばかすき」とは、宮古島の方言で「面白い」という意味で、誌面からもお年寄りの楽しい様子が伝わってくる。誌面に登場するお年寄りは氏名と年齢、字名入りで紹介される。自分の知り合いが表紙を飾っていたり、自分たちに身近な活動が紹介されているので、「ばかすき」を読む住民やお年寄りの皆さんは目を輝かせて雑誌を読んでいる。最近では「ばかすき」が認知されるようになり、協力者も増えてきた。

 山戸さんは「『ばかすき』を読んだ皆さんが優しい気持ちになって、地域にハッピーが増えていって、お年寄りがさらに元気になっていく。そんなハッピーサイクルが広がっていったら。」と活動の意義を説明する。

 「ばかすき」は1冊500円。沖縄教販の松尾店、県庁売店などで購入可能のほか、年間購読4500円(郵送可能)や賛助会員などの受付も行っている。

(写真キャプション)
 ※立葵社理事長の山戸一矢さん

(欄外)問合せ先=電話090(1947)3553(山戸一矢さん)まで




福祉施設経営相談Q&A(労務管理編
 監修▼福祉施設経営相談支援事業
専門相談員
 社会保険労務士 江尻育弘

Q.扶養手当と通勤手当の支給要件を就業規則でどのように記載するのかについて、注意すべき点がありますか。






A.まず、扶養手当については就業規則で「①世帯主ではない、②主たる生計を維持するものでない」という条件がついていますが、もっと具体的にしておくことをお勧めいたします。一例として、健康保険の扶養の認定基準を使うという方法があります。扶養手当が整備されていない職場は多いので、(社会福祉法人のような)扶養手当がある職場に(あいまいな基準であることを突いた)申請者が増え、結果として人件費が膨れ上がるケースがあります。扶養手当をもらっていない職員から「正直者が馬鹿を見る」という不満の声が聞こえてくることがないよう、具体的にしておくことをお勧めいたします。
 次に、通勤手当ですが欠勤したときに控除するのかどうかについて、定めておくことをお勧めいたします。貴園の就業規則は、現状では、一月のうち一日でも出勤すれば一月分全額支給扱いになっています。もともとの趣旨は、通勤実費に対して支給するということになるのではないかと察しますが、もしそうであれば、欠勤控除についての記載をしておくか、通勤手当は通勤にかかる実費支給的な意味合いである旨を記載すべきでしょう。
 特に、お金が絡む部分は、想定される事例を列挙してから条文を作成し、しっかりと対応できるようにしておくことが、後々のトラブルを防ぐことにつながります。
 最後に、現在の規定を変更することによって労働条件の不利益変更が生ずる場合は、専門家に相談される方が良いでしょう。



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福祉情報おきなわVol.112(2007.3.1)
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