沖縄県介護実習・普及センター

福祉用具を上手に使って「楽々介護」を

 高齢者等の介護は精神的にも肉体的にも負担が大きいですが、福祉用具を上手く使うと楽に、楽しく介護ができます。
 今回は、移乗動作で使用される移乗ボードを紹介します。

    
移乗動作で使用される移乗ボードのご紹介 
写真・一般的な移乗ボード
▲一般的な移乗ボード

※―移乗ボード(スライドボード又はトランスフアーボードともいう)
いわゆる「わたり板」のことで移乗者を臥位や座位のままで移乗させることができます。
 材質は硬いものと柔らかいものがあり、主としてベッド←→車いすの移乗やベッド←→ストレッチャーの移乗それからベッド←→ポータブルトイレの移乗に使われます。

 
ベッドから車いす、車いすからベッドへの移乗における留意点
 
欧米では一般的になっているが、使用できる車いすは、フットレストやアームレストを取りはずすことができなければならない。また安全を確保するためにはボードの両端15cmがしっかりと支持されていることが必要で、橋渡しをする隙間は10cm以下にする。
 車いすの車輪が邪魔にならないように、車いすを少し角度をつけるようにベッドの脇に置く。ベッドはマット面が上下できるものであれば、車いすの座面の高さと同高にするか、ベッドから車いすに移乗する場合には、ベッドのマット面を車いすの座面よりやや高めにし、移乗面を斜めにすると、より安易に移乗が可能となる。
 車いすからベッドへの移乗では、逆にベッドのマット面を車いすの座面より低めにすると移乗しやすくなる。介助が必要なときには、介助者は後方から移乗者の身体を横方向にずらすか、前方に立って介助者のベルトを持って移乗することができる。

 このように福祉用具を上手く使うことによって介護が楽にできますが、間違った使い方をすると事故につながる場合がありますので、事前に介護実習・普及センターで実施している「福祉用具取り扱い研修」を受講されることをお勧めします。
電話(098)882―1484
FAX(098)882―1486

 





福祉事務所職員ら「高齢者体験」
やさしい接遇習得と資質向上目指す

写真・高齢者体験を行う参加者
▲高齢者体験を行う参加者
 1月29日、県福祉人材研修センターでは、市町村および県障害福祉担当職員を対象に「うらしま太郎」を用いた高齢者疑似体験を実施した。
 これはやさしい接遇と職員の資質向上を目指し開催されたもので、11名が参加した。介護実習・普及センターの城間雅己専門相談員の指導で、県総合福祉センター出入り口のドアの開閉と施設の標示の確認、役所窓口を想定した書類の記入しなどを含む疑似体験を行った。
 少子高齢化の進行する中で、日本は高齢化率20%を超え、世界で最も高齢化の進んだ国になっている。
 高齢になり心身の加齢変化がくるのは当然であるが、その高齢期に社会環境や諸サービス、周囲の人々がどのように対応するかにより、高齢期の生活のクオリティは異なる。
 「うらしま太郎」は80歳ぐらいになった時の心身の変化を疑似的に体験することにより、高齢者の特性を理解し、社会環境づくりや諸サービス・コミュニケーションに役立てるための教育ツールである。
 今回参加した市町村や県の職員からは、「 今まで気づかなかった点に気づくことができ、有意義だった。」、「今後できることから実践していきたい。」などの感想が寄せられた。



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福祉情報おきなわVol.112(2007.3.1)
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