シリーズ 活動最前線

訪問・送迎サービスでふれあい
NPO法人サヴァ・プロジェクト・ケア



 読谷村比謝。国道五八号線の通りに「ヘアプロジェクト・サヴァ」という理容室がある。スタイリッシュで明るい店内はバリアフリー設計で、車イスや介助が必要な方も安心してサービスが受けられる配慮がされている。
 この店舗を経営しているのが、「NPO法人サヴァ・プロジェクト・ケア(Cava Purozilekuto Care)」である。
 代表の田原馨さんら理容師仲間数名が法人を立ち上げたのは昨年五月。店舗営業のほか、障害者・高齢者を対象に自宅や施設に訪問しての理容サービス、店舗まで送迎してのサービスを行っている。
訪問理容サービスはこれまでもボランティアによって各地で行われてきた。しかしボランティアの休日を利用して行われるため「特定の曜日の施設利用者しか受けられない」「事故時の責任の所在が不明確」などの問題があった。

 サヴァの場合、法人の事業として展開することでこれらの問題をクリア。要望があれば平日の営業時間はいつでも利用できる。理容業の保険も完備、メンバーはすべて理美容の有資格者でヘルパー資格をあわせもつ者も多く安心である。そしてなにより、ボランティア活動や福祉サービスとしてではなく、一般客として切ってもらうことで、サービス提供者が顧客のニーズにきめ細かく対応することが可能になった。
 「リピーターの客も増えてきたが、まだまだ多くの方に知ってもらうことが必要。行政がサービス利用料の一部助成などを行えば利用者はもっと増えるはず。」と田原さん。これからの展望については「理美容の免許取得者で結婚や出産により一時リタイアした方の仕事復帰の受け皿を提供できたら。活動を通じて地域住民とのふれあいを図っていきたい。」と語る。
 髪を切ることで気分が明るくなり、心のケアにもつながる。整髪という誰もが必要とするサービスをいつでも安心して受けられるメリットは大きい。活動をとおしてサヴァは心のふれあいを提供している。

「NPO法人サヴァ・プロジェクトケア」読谷村字比謝三七八-六
〇九八―九五七―五五七〇



福祉施設経営相談Q&A(会計税務編)


Q1
 当施設では、デイ・サービス経理区分については、通帳も別管理しています。しかし、今回、施設の通帳から支払いをしました。この場合、会計処理をどのようにしたらよいのでしょうか。原則として、各経理区分は事実のままを表示したいと思っております。


A1
 会計処理の仕方として二通りの処理方法があります。一つ目の方法は、経理区分間繰入金収入と経理区分間繰入金支出で処理する方法で、二つ目の方法は、経理区分間の貸借で処理する方法です。質問の内容ですと、後者の貸借で処理すると良いと思います。





Q2
 貸借対照表の脚注に記載する減価償却費の金額は、当期分の償却費を書くのでしょうか。これまでずっと当期分の償却額の合計を書いています。


A1
 貸借対照表の減価償却費の注記は、累計額となっています。すなわち、今までに償却した金額の合計額を記載します。当期分の合計額ではありませんので注意してください。

  監修▼福祉施設経営支援事業専門相談員 公認会計士 倉持輝幸



 県社協では経営支援室を設置し、福祉施設の経営に関する相談を受け付けています。社会福祉法人の設立、施設経営、職員の処遇、会計・税務、法律問題など、様々な相談に対して、二名の経営支援員と、三人の専門相談員(弁護士、公認会計士、社会保険労務士)が対応しております。

沖縄県社会福祉協議会 経営者支援室
電話〇九八―八八七―二〇三七(直通)
FAX〇九八―八八七―二〇四三

〔会計・税務に関するご相談は〕
倉持 輝幸(公認会計士)
倉持公認会計事務所
那覇市古島 一―一五―七
電話〇九八―八八六―四〇七七



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福祉情報おきなわVol.96(2004.7.1)
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