~暮らしに福をもたらす人~
福祉情報おきなわVol.123(2009.1.1) |
編集発行 沖縄県社会福祉協議会 沖縄県福祉人材研修センター 沖縄県共同募金会 沖縄県民生委員児童委員協議会 〒903-8603 那覇市首里石嶺町4-373-1 TEL098(887)2000 FAX098(887)2024 |
明けましておめでとうございます。皆さまにはご家族共々ご健勝にて、素晴らしい新春をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。
さて、わが国の社会福祉の分野は、新たな制度の立ち上げや制度の改正が進められてきました。全民児連は「民生委員制度創設90周年活動強化方策」で「広げよう 地域に根ざした 思いやり」をスローガンに決定しました。現在の社会状況の中で、私たち民生委員児童委員が何をして行けば良いかを簡潔、明瞭に表現しています。人の暮らしには思いやりが大切です。家族はもちろん隣近所、さらには地域社会でお互いがお互いを思いやる気持ちを持って共に生活していくことが不可欠です。こうした思いやりが広がっていくことによって、孤立する人が減り、安全で安心なまちづくりに繋がっていくと思います。
このような中、私たち民生委員・児童委員は「安心して住み続けることができる地域社会づくり」「孤立・孤独をなくす運動」「児童虐待や犯罪被害から子どもを守る運動」など重点的に取り組んでいかなければなりません。また、近年わが国においては、地震に加えて台風などによる風水害も多発しており、今多くの地域住民が自然災害を被っております。沖縄県においても引き続き第2次「民生委員・児童委員発災害時一人も見逃さない運動」を取り組んでおりますが、この運動では、全国の民児協で要援護者台帳を整備し、それに基づいた災害福祉マップを作成することを目指しています。日ごろの見守り活動を通じて、災害時の救助や避難などの場面で、支援を必要とする高齢者や障害者などの要援護者の情報を的確に行政や消防など関係機関・団体に繋げることにより、災害対応において地域社会に貢献することを出発点にした取り組みです。すでにそれぞれの地域にあったさまざまな取り組みが進められ、地域の要援護者の安全・安心に繋げる活動を展開しているところです。
今後とも県内全民生委員・児童委員が協働の精神で、組織の充実を図りつつ、地域住民のつながりを築き、誰もが住みなれた地域で安全・安心して自立した生活が送れるような社会の実現に努力していきたいと存じますので、一層のご支援とご指導をお願い申し上げ、新年のごあいさつと致します。
私たち豊見城市第2民児協においては、本年7月に開催された世代間ふれあい地域交流会で念願のとみぐすく版「子どもかるた」をお披露目することができました。
「かるた」作りのきっかけは、県外研修における新潟県「ふくしかるた」との出会いです。
当時、第2民児協では、子育てサロン活動が始まっており、若い母親達や民生委員・児童委員の間でかるた作りの話題があがったものの、子育てする母親側からの具体的な表現(文言)となると、さあ大変。一向に捗らないまま2年が経過しました。
思案に沈み、話し合いを続けるうちに「かるた」で遊ぶのは子どもであるから名称を「子どもかるた」に発想を変えたところ、案ずるが生むが易し、どんどんと出来上がり内容は、あくまでも豊見城にこだわりました。「健やかで心やさしく素直な子に育つように」と母の願いを込めた文言にすることとし子育てサロンの母親や民生委員・児童委員から募りました。そして、主任児童委員と、民児協役員が作成委員となり、文言、絵札の選定に当りました。
それこそ、「母の愛」がこもったかるたです。汚れや破損を防ぐ為、ラミネート加工をし、絵札は厚紙で裏打ちし取り易いように工夫し、市や民児協が主催するまつりやイベント等で活用し老若男女みんなで楽しんでおります。
なお、この「かるた」は11月に行われましたとみぐすく心身障害者福祉まつりにおいて市内の小学校と幼稚園に寄贈されました。
私たち民児協は、「子どもかるた」が家族や学校、地域で多くの人に愛され、更に、今後青少年の健全育成に寄与できることを願っております。
「平成20年度組織間連携を重視した
防災・減災セミナー」開催される!
12月1日(月)に開催しましたみだしのセミナーには、61単位民児協と20社協、その他2団体から多くの参加をいただきました。当日は、5時間という長時間な研修にも関わらず大変盛況に終わりました。
今回のセミナーは、県社協(ボランティア・市民活動支援センター)、との共催により開催したもので、全県規模で市町村社協と民児協が「防災・減災」というテーマの研修会は、全国でも例がないようです。
特に、午後のワークショップでは、災害発生前後の「被害状況」、「要援護者と支援者の動き」、「被災地の社協・民児協の対応」、「被災自治体の対応」などにつ
いて、時系列的に社協や民児協(民生委員)の取り組むべき内容等についてカード形式で議論しました。多くの民児協参加者は、始めはグループ作業に手間取っておりましたが、各グループとも次第に熱を帯び、成果物を仕上げていました。
本セミナーは、基本的に同一市町村の民児協と社協が、地域の実情を踏まえて「防災・減災」への取り組みを促すことを目的としていますので、民児協定例会や社協側との研修会等において取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。
すでに、セミナーの成果を踏まえ市町村単位でセンター集会を開催する動きが広まっています。