県民児協 広報・情報紙 ふ く ら し ゃ 第8号
我が街の民児協
那覇市真和志第五民児協 会長 島袋 富士子
地域の概要と組織活動
私たちの民児協は平成10年に真和志第三民児協から分離した民児協です。担当区域は仲井真、長田、国場、字寄宮で人口は約12万、約9千世帯が暮らす地区となっています。
地域には沖縄大学、沖縄女子短期大学、付属高校、沖縄尚学高校、付属中学、寄宮中学、仲井真中学、仲井真小、上間小、真和志小、古蔵小があり、教育環境に恵まれた地域です。
真和志第五民児協では、毎月第1金曜日午後1時30分から国場の自治会館で定例会を行っています。専門部会は広報部、児童部、地域福祉部の3部門から構成されています。
平成十七年度の重点目標
一、地域ネットワーク作りの強化
二、欠員対策委員会の設立と対策
三、見守り活動の強化
それでは各専門部会の活動を紹介させて頂きます。
児童部の活動
あいさつ運動と
世代間ふれあい地域交流会

児童が毎朝元気よく笑顔で登校していく姿は実に美しいです。子育て支援は児童とふれあい、愛情を持って声をかけ見守っていくことが大切との思いから上間小学校で「あいさつ運動」を展開しています。朝のあいさつだけでなく出会った児童と笑顔で会話が弾むようになり、父母からも感謝の言葉をいただき嬉しく思っています。
子育て支援事業の取り組みとしては、地域の保育園児に交じり「世代間ふれあい地域交流会」を実施しています。例えば敬老会、絵本の読み聞かせ、運動会、クリスマスパーティーへの参加を通じて楽しく交流しています。
また、地域福祉ネットワーク活動の一環として「国場川こいのぼり祭り」にも積極的に参加し、関係機関や団体との交流も深めています。「地域を守る民生委員」をテーマに掲げ、一人ひとりが真心こもったこいのぼりを手作りし、とても好評でした。
このように児童一人ひとりへの声かけ、見守りを通じて、明るく健やかな地域社会づくりを目指しています。これからも支援の輪をさらに広げ、児童部一同地域・学校と連携を取り合いながら活動を展開していきたいと思います。
地域福祉部の活動
「ゆいの会」を立ち上げる
地域福祉部の活動は、大きく分けて高齢者福祉、身体障害者福祉、生活福祉資金の借受けの援助活動、欠員地区の解消と幅広い活動内容になっています。
はじめに、地域ネットワーク作りから取り組みをスタートさせました。国場児童館の諸行事(児童館まつり、夕涼み会、もちつき大会など)に参加することで、母親クラブと連携して子育て支援活動へ協力できるようになりました。また、国場公民館でのふれあいデイサービスなどの際には、地域の高齢者に呼びかけ、共に参加し、意見交換を行いながら世代間の交流を深めています。
平成15年10月には、「仲井真地域にも高齢者の憩いの場、健康の維持増進の場を」との思いから、ふれあいデイサービス「ゆいの会」を民生委員の手で立ち上げました。開所式を迎えるまでには那覇市のがんじゅう課との交渉や会場の使用許可の取得など苦労もありましたが、今では私たち民児協の誇れる活動の一つになっています。
工夫に富んだ活動内容

活動にあたっては年間を通して内容がマンネリ化しないよう、配慮しながら進めています。例えば生活習慣病予防のための講話や調理実習、グラウンドゴルフ、歯科検診や歯磨き指導、モノレール体験学習、桜見物、ピクニックなども取り入れています。那覇警察署の交通安全課による寸劇やオレオレ詐欺についての講演は大変楽しくみんなに喜ばれました。
このように活動に変化をもたせることで会員が喜んで参加でき、和気あいあいの中で楽しんでいます。特に「ゆいの会」には男性の会員も多く、活気があるので会活動が一層盛り上がっています。
年1回行われるふれあい昼食会の企画運営も担当しています。昼食会は高齢者だけではなく地域の自治会長、婦人部、保育園児などにも呼びかけ余興を楽しみつつ、ふれあいを深めています
アンケート調査で実態把握
昨年は、今後の活動に役立てることを目的に、65歳以上を対象としたアンケート調査を実施しました。アンケートでは、健康状況、食事、日中の暮らし方、施設の利用状況、介護サービスを受けているかなど19項目について調査しました。アンケートをとることで、自分が民生委員児童委員であることを紹介でき、高齢者とのふれあいを通じて、より親しみを深めることができました。地域の個々の実態がある程度把握できたことで、その後の活動に役立った例もあります。今後は自治会長と民生委員との交流を深めつつ、見守りマップ作りに力を入れ、地域に根ざした福祉活動をみんなで協力しながら頑張っていきたいと思います。
知事と民生委員・児童委員との懇談会
5月13日、県庁6階第1特別会議室にて稲嶺知事と県民児協役員による懇談会が行われました。民生委員側からの欠員対策、個人情報保護、子育て支援や健全育成、民生委員活動のPR等の話を受け、稲嶺知事は「民生委員の役割の重要性、福祉の抱える様々な課題を再認識し、皆様と力を合わせてより良い地域社会づくりに努めたい」と力強く述べられました。
知事が福祉の最前線で活躍する民生委員と懇談を深めることは、今後、沖縄県が福祉を展開していく上で意義深いことです。また、この懇談会が地域福祉の課題解消のきっかけになることを期待しています。
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福祉情報おきなわVol.102(2005.7.1) |
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