県民児協 情報・広報紙 ふ く ら し ゃ 第6号


わたしのまちの民児協 名護市第四民児協

地域の概要

 名護市第四民児協は南は恩納村と境界をなす喜瀬区、西は名護漁港、市役所、中央公民館を擁する港区、北は羽地地域と境界をなす大北区、以上11ヶ所の字からなり、3高校、3中学校、4小学校、1大学を有しております。地域の大半が景勝の名護湾に面し、桜の名所名護城、ピンプンガジュマル等名所旧跡も多く、また、東江区・城区・大東区・大中区は名護市の中心街をなし、ビール工場、銀行県立病院、保健所等があり商業経済文化の中心地になっています。
 名護市第四民児協は昭和62年に第二民児協から分離し18年目になるが、振興の意気に燃えて、定例会、研修、専門福祉部会、地域福祉活動が活発です。



学校訪問・懇談会を通して把握できたこと

 複雑多様化する児童問題、児童をとりまく環境の変化に的確に対応することを目的に主任児童委員を中心に学校、関係機関や団体との懇談会(情報交換会)を開催しました。会では次に挙げる課題が話し合われ内容の濃いものとなりました。
  1.複合問題を抱えた家族が増え対応が難しく、一人で抱え込む傾向にある。
  2.学校生活(集団生活)になじめず不適応な子どもが多くなっている。
  3.学校からの情報が具体的になってきたが細かい部分にまで至っていない。また、学校からの情報は主任児童委員を通じて各担当民児委員と連携して支援する。
  4.各学校にスクールカウンセラーの専門職員が配置されて、指導面で充実し、効果をあげている。
  5.不登校児については地域の民児委員が在宅確認し連絡する。
  6.準要保護認定にあたり学校との調整、保護者等の連絡(調査)
  7.不登校に対する取り組みやネグレクト、児童虐待防止に向けて、子どもの視点を意識する。また、子育て家族の立場に立った児童委員活動の展開。


福祉ネットワーク活動
世代間交流事業への取り組み


 名護市第四民児協近隣区では、その地域の特性を生かした世代間交流活動があります。たとえば、A区では朝、子ども達の登校時に合わせ「あいさつ運動」の展開、また、子ども会と一緒に通路や学校周辺の清掃を行い、後に食事会、レク等と楽しく交流しております。B区の活動としては、夏休みに近くにある川の源流の散策を老人会、父母、子ども会と自然に親しむ会の催し、地域周辺や川をきれいにしようと「ゴミ、空き缶拾いの清掃」を世代を交えて行われた実践報告は多様であります。
 これらは、児童週間や夏休みに集中していますが、さらに輪を広げ明るい地域作りに寄与していけたらと思います。また、諸々の支援や施設を生かし、高齢者のパワーを青少年健全育成に役立てる事業の創出もしていきたいと考えています。
 区の福祉諸活動は、福祉推進委員のネットワークが柱になっています。班毎の福祉委員は「ボランティア」で、予定活動で急に欠員が出た時や応援がほしいときなど、ネットワークの機能が効いています。納涼祭、ふれあいの集い、食事会(ミニデイサービス)時の雰囲気は毎回活気に満ちています。また、市の行政、福祉関係機関から太い線を通し、点線を通して全ての班に行き届きます。
 昨今の世相を反映している青少年の非行・凶悪犯罪や児童虐待がクローズアップされていますが、私たちに課せられた深刻な問題といえましょう。明るく、健やかな地域社会づくりに私たちの活動は、地域のエネルギー源になれたらと思います。



福祉専門部会
 名護市第四民児協には4つの部会(老人福祉部会・児童福祉部会・心身障害者部会・生活福祉部会)があり、32名の委員で運営されています。また、第四民児協福祉専門部会独自の事業を計画し視察研修、関係機関等の研修会を開催し、定例会において報告しております。




退任の節目にあたり
    名護市第四民生委員児童委員協議会   前会長  具志堅 初江


 昭和55年12月委嘱を受け昨年11月30日付けで定年退職となる、歳月は水の流れの如く早いもので夢のような24年でした。
 第4民児協は昭和62年に第2民児協から分離し、新たに誕生した民児協で委員相互の和を深め、地域福祉活動に積極的に取り組む協力的な素晴らしい民児協だと誇りに思っています。
 児童生徒の健全育成と学校との連携を第一に考え訪問活動にいち早く取り組み、その他県内外の民児協と交換研修、単位民児協としての専門福祉部会活動の強化を図り、特に「児童委員活動を通じて実施する児童健全育成」全社協助成事業は、委員の皆さんの知恵と協力の結集で成し遂げた思い出に残る実り多い大きな活動のひとつでした。
 平成14年は全国、15年は厚生労働大臣表彰と2年連続の受賞で私達の大きな励みとなりました。これもひとえに委員の日頃の実践活動の成果と活発な活動状況が高く評価された結果だと思います。
 おかげで私も視野を広め見聞を高め学ぶことも多く民生委員をさせて頂き感謝し、ご指示くださいました地域の方々、ご指導ご協力くださいました関係機関・仲間の皆様に心からお礼申しあげます。
 充実した民生委員児童委員活動24年間の貴重な体験、忘れることの出来ない思い出の数々は生涯の宝物として大切にし、今後とも健康維持に心がけボランティア活動を続けて行けるように頑張ろうと思います。
 最後になりましたが皆様方のご健勝と益々のご活躍を祈念いたします。(平成17年 2月10日)




事務局レポート
地域の連帯、協働を実感 小禄第2民児協ふれあい昼食会

 毎年この時期に那覇社協・小禄第二民児協の主催で行われる「ふれあい昼食会」が一人暮らしの高齢者を対象に小禄自治会館で行なわれた。民生委員児童委員が中心となって地域の高齢者に呼びかけ、今回も35名が1年ぶりに元気な姿で再会した。会では、昼食をいただきながら余興も進められていき、カラオケや民生委員音頭、特に全員での合唱では皆さん笑顔で歌い、若々しく見えた。
 高齢者層の社会的連帯感が希薄になってきている現在、このような取り組みは地域の人々とふれあう重要な機会。また、生きがいの発見、痴呆防止にもつながります。今回、民生委員児童委員の皆様の活動を間近に見て体験することができ、地域の人々や関係機関が相互の特性を活かし協力し合って住みよいまちづくりを進める「協働」の意識を実感することができた。すばらしい会に参加させていただきありがとうございました。(事務局 玉村)





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福祉情報おきなわVol.100(2005.3.1)
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