≪連続講座≫ 『沖縄県の福祉・介護分野における人材育成  ガイドライン』活用実践セミナー

 福祉人材研修センターでは、県内の福祉施設・事業所における人材育成の取り組みが促進されることを目的にセミナーを開催した。

 本セミナーは、「沖縄県の福祉・介護分野における人材育成ガイドライン」(以下「ガイドライン」という。) で示した『チューター制度の導入』と『研修推進体制の構築』の2つの取り組みを各コースに分け、実践するための体制作りや基礎知識・技術等を学ぶ、各コース全3回の連続講座である。

 参加した福祉施設・事業所には、毎回のセミナー終了後に、課題を与え、学びと実践を繰り返し行ってもらうことで、段階的なステップアップが図られた。

チューター制度の導入

 このコースでは、初任職員の個性や成長に合わせた個別教育を実践するチューター制度の導入を目指し、29ヵ所64人の福祉施設・事業所が参加した。

 講師に大山美智代氏(オー・アンド・オーコミュニケーション代表)をお招きし、セミナー1回目にチューター制度の目的や効果、組織体制の在り方などについて話して頂いた。特にポイントとなるのは、『職員全員がチューター制度について共通理解を持つ事』であると参加者へ伝えた。

 そして、2回目では、初任職員の教育役(チューター)に対し、その役割の理解や面談スキルアップのためのロールプレイを通して、チューター制度における面談の実践に備えた。

 3回目では、各福祉施設・事業所で実践したチューター制度(個別面談)における成果や課題などについて共有し、グループワークにおいては、チューター制度を成功させるポイントとして「全職員への周知」「面談時間の確保」「チューターの負担軽減」などの意見が挙げられた。

参加者の声

 セミナー効果を大いに期待でき、「チューター制度が新人職員等に心強いと思う。」「話せる存在を作ることで離職を防げると思った」や職員の一人一人の思いが言える、聞ける職場にしたいと強く思ったなどの声がありました。

 参加したチューター(後輩職員の様々な不安・悩み等を聞く”相談役”)からは、新人・中堅職員への精神的な軽減を図ることで、職場の環境が良くなり、有給などの制度がより良く取れることで、離職を防ぎ、コミュニケーション・日頃の会話から大切にしていくことの重要性などの話があった。

研修推進体制の構築

 このコースでは、職場内研修を計画的、効果的に取組むための組織体制や仕組み作りを学び、「研修年間計画」の構築を目指し、52ヵ所77人の福祉施設・事業所が参加した。

 講師に諸見里安知氏(沖縄福祉保育専門学校教頭)と渡慶次直人氏((有)ケアセンターきらめき事務長)の両氏をお招きし、セミナー1回目に職場研修の意義や重要性、職員像の明確化について学んだ。また、渡慶次氏からの実践事例では、『受けやすく楽しい研修体制づくり』の取り組みについて伝え、セミナーをスタートさせた。

 そして、2回目では、研修委員会の設置・運営のヒントや研修ニーズの把握について、諸見里氏の経験を踏まえ、参加者へ伝えた。

 3回目では、各福祉施設・事業所で作成した「研修年間計画」を基に作成のプロセスや工夫点などを共有し、計画を実践するポイントを学び合った。まとめに諸見里氏からは、「学び喜び合える職場環境を築き、等身大の研修システムを作り上げる」ことが重要であるとした。

参加者の声

 これまでは、年間研修を作成するだけでしたが、今回のセミナーを受け、新人・中堅・管理者全体が楽しく受けられる研修にしたい。  一日研修とあり、ドキドキしながら参加した1回目 アッと今に3回目になり、月日の早さを感じています。グループ6名もずっと変わらず、会うたびに親密になり、意見交換などもでき、有意義な研修になりました。 事業所も色んな分野が参加していて、各分野の話を聞くこともでき良かったなどの声があった。