自立支援センタースウィートホーム

スウィートホーム代表国吉さん
 糸満市賀数。「糸満青年の家」の近くにNPO法人「自立支援センター スウィートホーム」(代表:国吉ユリアさん<写真>)がある。門をくぐるとイヌたちが一斉に好奇の眼差しを送る。「ふれあい広場」と名づけられたこの広場にはイヌのほか、ウシ、ヤギ、ウマが飼育されており、いつでも動物と関われる環境がある。
はなれの部屋から子どもたちの笑い声が聞こえてきた。この日は学童保育の受入日。上級生はまだ到着していなかったが、子どもたちは元気に写真撮影に応じてくれた。レンズの向こうに、くったくのない笑顔が並ぶ。


スウィートホームの動物たち
スウィートホーム(以下、ホーム)は今年3月、設立3年目にしてNPO法人の認証を受けた。「障害の有無やヒトと動物の垣根を越えて、みんなが自然なスタンスでふれあえる場所」というホームの核心は認証の前後では変わらないが、ホームの中での役割分担が明確になった。」と国吉さん。「しかし、まだまだNPOに対する世間の認識不足は否めない」とも語る。ホームの活動は、学童保育の受け入れのほか、ふれあい広場の運営、アニマルセラピー、ボランティアの養成など様々。そして、各分野の活動は一体となって心豊かな人間の輪を育むことを目指している。
 学童保育では障害をもつ児童と健常の児童が一緒に暮らしている。その中でお互いが相手を思いやることを自然に身に付けていくのだという。大人からの<指示>よりも、仲間からの<声>のほうが子どもたちの心に伝わる。その効果が「ホームに行くようになって、回り対する気配りができるようになった。」との保護者の声に垣間みることができる。
また、「ふれあい広場」での動物との交流は子どもたちに命の尊さを教えてくれ、言葉を介しない関わりは、時に精神的な「つながり」を与えてくれる。これは「アニマルセラピー」とも呼ばれ、近年、心理学的・医学的見地からも注目されている。
スウィートホームの皆さん

ホームはいつも元気だ。子どもたちや動物たちも各種のイベントへ積極的に参加。スウィートホームの動物たち">夏休みには本土からも大勢の学生ボランティアが駆けつけ、地元や周りの人たちを巻き込みながら明るく楽しく活動している。「へんにかしこまったりせずに自然のスタンスで交流し、楽しむ」。子どもたちはそんな才能であふれている。


※注 この記事は、2002年5月発行の「福祉情報おきなわvol.84」の記事です。現在、当該NPO法人は解散しております。(2009年1月 沖縄県社会福祉協議会)



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福祉情報おきなわVol.84(2002.5.31)

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