第3章 基本構想、基本計画

第4節 基本目標4 明るい長寿社会づくり
1.現状と課題
本県の高齢化の状況は、全国に対し比較的ゆるやかですが、高齢化率は確実に上昇していくことが見込まれています。

 高齢者が心身共に健やかで主体的に社会とのつながりを持ちながら、いかに充実した生活を持続させていくかが高齢者のライフステージにおける大きな課題の一つになっています。

 また、地域におけるミニデイサービスや配食サービス等の住民同士の支え合い活動においても地域の高齢者は重要な役割を担っていることから、長年の経験を活かした地域活動の担い手として高齢者の育成及び活動の支援を図ることが求められています。
2.基本構想
高齢者がスポーツやレクリエーション、文化活動、就業等を通じて健康で生きがいを持って地域生活を送り、一人ひとりの能力を活かした活動を行うことができるよう活動の場や学習の機会を提供し、高齢者の生きがいづくりに寄与します。

 併せて、市町村社協、行政等と連携を図り、地域活動の担い手として養成しつつ、地域の人材として高齢者の社会参加を促進していきます。
3.目標達成に向けた取組み
活動目標1 高齢者の生きがいと健康づくりの推進
明るい長寿社会の実現に向けて高齢者の生きがいと健康づくりを推進するため、高齢者の親しみやすいスポーツ、レクリエーションや文化活動の普及に努めます。

その一環として全国健康福祉祭(ねんりんピック)への選手等を派遣します。併せて全国健康福祉祭への派遣対象者を選出する場として、沖縄ねんりんピック並びに美術展を開催します。

また、多様化する高齢者の学習ニーズに対応するとともに、地域活動の担い手を養成するため、かりゆし長寿大学校カリキュラムにおいて活動の実践につながる実地体験や講座を設定するなど充実を図ります。卒業後はスムーズに地域活動に取り組めるよう、市町村社協をはじめ関係団体との連携を強化します。

さらに、高齢者にとっての就業は社会参加を通じて生きがいを高める場でもあることから、無料職業紹介活動を行い就業機会の拡大に努めます。
 (1)高齢者のスポーツ・文化活動の推進
【取組み】
全国健康福祉祭(ねんりんピック)への選手派遣、沖縄ねんりんピックの開催、ニュースポーツの啓発普及等による健康づくりの推進
かりゆし美術展開催による芸術文化活動の推進
【目標】
平成22年度に18種目で開催した沖縄ねんりんピックについては、平成27年度までに関連行事を含めて23種目への拡大を図り、参加者数については平成22年度の1,732名から2,500名への増加を目指します。また、ニュースポーツ紹介参加者を平成22年度の65名から平成27年度までに300名へ増やし、健康の保持・増進への関心を高めます。
かりゆし美術展については、平成22年度出展数198名を平成27年度までに350名とするとともに、観覧者数を1,700名から3,000名への増加を図り、高齢者の芸術文化活動における参加機会の拡充につなげます。
 (2)高齢者リーダー養成
【取組み】
かりゆし長寿大学校、シニアリーダー研修実施による地域活動の担い手養成
【目標】
かりゆし長寿大学校では、地域活動の担い手を養成すべく、実践活動を採り入れた学習内容を提供し、地域活動に役立つ実践力を高めます。また、地域で活動する高齢者の実践力のレベルアップを図ることを目的に開催するリーダー研修会をはじめシニア向け地域活動講演会の参加者数を平成22年度現在の65名から平成27年度までに300名へ増員して開催し、高齢者の地域活動への啓発を促します。
 (3)高齢者無料職業紹介事業の実施
【取組み】
求人、求職情報の幅広い収集による職業紹介の充実
関連団体との連携、情報共有による就業機会の効率化の拡大
【目標】
企業訪問による求人開拓を行い、平成22年度の54ヶ所から平成27年度までに80ヵ所を目指します。


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